ジャズドラマー・猪俣猛さん死去 88歳、老衰のため 日本ジャズ界けん引した先駆者、後進の指導も

2024年10月09日 18:34

芸能

ジャズドラマー・猪俣猛さん死去 88歳、老衰のため 日本ジャズ界けん引した先駆者、後進の指導も
RCCドラムスクール公式X(@RCCds1977)から
 日本ジャズ界を代表するドラマーとして活躍した猪俣猛さんが4日、死去したことが分かった。88歳だった。9日、猪俣さんが設立した「RCCドラムスクール」が公式Xで明らかにした。
 投稿では「RCCドラムスクール創始者、そして日本を代表するドラマー猪俣猛は、令和六年十月四日、療養先の病院にて、老衰のため永眠いたしました。享年八十八歳でございました。ここに生前のご厚誼に深謝し、謹んで通知申し上げます」と発表。

 「七十年以上にわたる音楽家としての活動の中で、多くの方々に支えられ、深いご縁を賜りました。本来であれば、皆様お一人お一人にご連絡を差し上げるべきところではございますが、このような形でのお知らせとなりますことをお許しください」とし、「葬儀につきましては近親者による家族葬として執り行い、後日、故人を偲んでいただける機会を設けさせていただく所存です。その際には、あらためてご案内申し上げますので、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。“イノさん”の愛称で親しまれ、新しい挑戦を続けてきた猪俣猛。その折々で皆様に温かくお力添えいただいたことが、つねに大きな励みとなっておりました。故人に代わり深く感謝申し上げますとともに、ありし日の姿を心に留めていただけば幸甚に存じます」と結んだ。

 猪俣さんは1936年、兵庫・宝塚市生まれ。音楽一家に育ち、16歳でプロデビュー。石原裕次郎主演で大ヒットした映画「嵐を呼ぶ男」のサウンドトラックを担当し、同作のドラム指導も行った。演奏活動と並行し、1976年に「RCCドラムスクール」を創立。後進の指導にもあたった。

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