DuelJewel・Natsuki、ツアーで確信!「化ける」と新アルバム収録曲とは…【ソロインタビュー連載第2回】

2024年10月18日 11:00

芸能

DuelJewel・Natsuki、ツアーで確信!「化ける」と新アルバム収録曲とは…【ソロインタビュー連載第2回】
【画像・写真1枚目】DuelJewel・Natsuki、ツアーで確信!「化ける」と新アルバム収録曲とは…【ソロインタビュー連載第2回】 Photo By 提供写真
 5人組ヴィジュアル系ロックバンド「DuelJewel」(デュエルジュエル)が9月にニューアルバム「Aria」をリリースし、新作を引っさげて全国ツアーの真っ最中だ。1997年に結成され、ヴィジュアル系の隆盛とともにシーンを駆け抜けてきたが、2016年にボーカル隼人の発声障害が影響し解散。その後、隼人の喉が奇跡的に回復したことで、19年に再結成を果たした。新章の幕開けから5年を経た現在のバンドはどのような進化を遂げたのか。各地のファンを魅了するメンバー全員へのソロインタビューを敢行した。2回目はベースのNatsukiです。
――Ariaとともにツアーの真っ最中ですが、現時点での手応えはいかがですか。

Natsuki「演奏していて新曲がファンの方々にすごく馴染んでいると感じています。よく声をいただくのが、昔の曲と今回の『Aria』の曲の馴染み方がとても自然で、ライブの流れの中で新旧の曲が混ざってもバランスが良いっていうことです。手応えを感じています」

――非常に手応えのあるということですが、新しく挑戦していることや、これまでのライブとの変化はどう感じていますか。

Natsuki「外音のバランス調整ですね。外音とはスピーカーからファンの皆さんに届く音のことです。バランスが良すぎると迫力がなくなることもあるので、今回のツアーから迫力を維持しつつバランスを取ることを目標にしています。今までは弦楽器の外音をPAさんに注文していたんですが、今回は弦楽器隊の中で音の削り方や調整を行うようにしています」

――提案されたのはNatsukiさんですか?

Natsuki「僕がというよりはナチュラルに進んでいった感じです。『Aria』に入っている曲たちは、ギターのコード感を大事だという印象があったので、もっといいバランスにしたいなと思って。ギターの2人にこうしたらどうかなって話したり、PAさんに『ここをもう少しこうしてほしい』って相談する感じで進めました。」

――その新しい試みが、先ほどおっしゃったファンの方への「馴染み」にも繋がっている部分があるのでしょうか?

Natsuki「そうだと嬉しいですね。今までとは違う何かを感じ取ってくれているなら、その調整に意味があると感じます」

――『Aria』は、メンバー全員が作った曲が収録されたということですが、どのような思いが込められていて、ライブで新曲を披露した際のファンの反応はいかがでしょうか?

Natsuki「結果的に全員の曲がバランスよく収録されたという認識です。ファンの方々は、好きなメンバーの曲が入っていると嬉しいと思いますし、そういう意味でもすごく良かったんじゃないかと思っています」

――収録曲をステージで演奏した時、特に「おっ」と思った曲や、お客さんの反応がすごく良かった曲はありますか?

Natsuki「『神人絵』という曲ですね。これは結構激しい曲なんですが、最初から盛り上げてやるぜという勢いがすごくて、『この曲はツアーを通して化けるかもしれない』って感じました」

――ステージ上から見ていて、この曲が「化けるな」と思った具体的な光景やお客さんの熱量など、感じた瞬間はありましたか?

Natsuki「演奏していて、もっとこう動かしたいなって僕自身が感じたり、お客さんが本当はもっとこうしたいんだろうなっていうのを示唆してあげることで、さらに化けていく曲になると思います。既に片鱗は見えています。本編の最後の曲になりそうな予感がしています」

――2016年の解散前に、隼人さんが発声障害で苦しんだ時期がありました。その後、克服され、今は同じように苦しんでいる方々の支援にも回っている姿を、Natsukiさんはどう見ていますか?

Natsuki「自分が治ったから他の人を助けようという考えに至った隼人は素晴らしいと思っています。僕だったら『治った、やった!』で終わってしまうかもしれません。でも、彼は自分の経験を生かして、前面に立って助けようとしている。そこからさらに体のことについて探求して、より深く調べているのもすごいと思います」

――バンドは解散前と、2019年の再結成後で変化はありましたか?

Natsuki「変化は感じますね。解散してから、それぞれがソロ活動や他のアーティストのサポート、レコーディングに参加していて、バンド外の経験を積んだことで、音楽的な理解度がそれぞれ高まったと思います。いい意味で『ここは突き詰めきらなくていいよね』といった“引き算”ができるようになりました。例えば、レコーディングもスムーズになって、時間をかけずに済むようになりました。以前はすべてのフレーズに100%力を入れていたんですが、今は必要なところに絞って力を注ぎ、ここは突き詰めなくてもいいという判断ができるようになりました」

――解散から再結成までの3年間は、Natsukiさんにとって成長するための時間だったということですか?

Natsuki「はい、本当にそう思います。復活が見えない期間だったので、自分の実力を上げなきゃいけない、そういうことを考える時間になりました。もし5年後に復活するってわかっていたら、その間をどう繋ぐかだけを考えてしまったかもしれません。でも、解散していつ復活するか分からない状態だったからこそ、より真剣に音楽について考えることができた。それが良かったんだと思いますね」

――復活してから5年が経ちましたが、今回のツアーで印象に残っているエピソードや思い出があれば教えてください。

Natsuki「新曲がファンに馴染んでいるのが嬉しいんですし、個人的には横浜でライブができたことが特に印象深いですね。少し住んでいた時期があったり、ゆかりがある地だったので。街の雰囲気もすごく好きです」

――12月までツアーが続きますが、最後に向けての意気込みをお願いします。

Natsuki「メンバーが楽しんでいないとお客さんが楽しめないと思っているので、最後まで楽しんで駆け抜けたいです」

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