西田敏行さん急死 信じたくない… ドラマに映画、歌手でも活躍 悟り開いた?病からの生還
2024年10月18日 04:00
芸能
このころ、まだ売れていなかった彼は、酔っぱらうと松竹の山田洋次監督に電話をかけて「仕事をくれ」とねだっていたという。「釣りバカ日誌」シリーズに出演できたのも、そんな理由があったのかもしれない。
2003年、33年間所属していた劇団青年座を辞めるときには、西ヤンが稼いでいた年間5億円をどうするかでもめたこともあった。
急性心筋梗塞で生死をさまよったのはこの年だ。「今日が命日かよって思ったりした」と後に振り返ったほどだが、「いつ終わりが来てもいいような状態を設定して生きていかないと、納得する終わりは迎えられない」と悟りを開いた感があった。
死の淵からの生還は芸の神様のおぼしめし。満身創痍(そうい)になりながら、それから20年以上も一線を走り続けた西ヤン。心からご苦労さまの言葉を贈るが、まだ信じたくないよ。(スポニチOB・木村 隆)