権田「もう1試合ある」4年前の雪辱へ“立て直す”
2012年08月09日 06:00
五輪
今大会初の失点は関塚ジャパンの歯車を狂わせた。1点リードの前半31分、右CKから同点弾を浴びた。「失点の仕方が崩されたわけじゃなくリスタートだったのは痛かった」。GK権田がそう振り返ったように、これまで鉄壁を誇っていた守備陣に乱れが出た。
ミスにミスが重なった。後半20分、権田が中央にいたボランチの扇原に投げ込んだボールを相手に奪われ、逆転を許した。「自分の判断ミスだった。最悪っスよね」。後半から扇原へのマークが厳しくなっていたことに気づきながら、ボールを送ったことを悔やんだ。
今大会初めての追いかける展開。攻撃陣と守備陣には微妙なズレも出た。交代で攻撃的なカードを切ったが、前線の選手がロングボールを待っていたのに対し、最終ラインはサイドから崩すことを考えていたという。結果、パワープレーに出ていたロスタイムに3点目を決められた。
だが下を向いてばかりはいられない。「もう1試合ある。全員もう一回戦う準備をして臨むのが大事」。4年前のU―19アジア選手権準々決勝の雪辱の先に、44年ぶりの銅メダルが待っている。