石川佳純 殻破り絶叫!団体5戦全勝で魅せたエースの意地
2016年08月18日 05:30
五輪
シングルスでは初戦の3回戦でまさかの敗退。打ちひしがれる中、選手村に向かうバスで偶然、レスリングで3連覇中の吉田と隣になった。その際、「五輪の難しさ、何が起こるか分からない大変さをチャンピオンでも感じている」ことを知り「気持ちを切り替えられた。凄く大きかった」という。「絶対、挽回する」と誓った団体では5戦全勝とエースの役割を果たした。この日はロンドン五輪シングルスの3位決定戦で敗れたフェン・ティアンウェイとの対戦を村上監督に直訴。「4年分の成長を見せつけたいと思った。今までは力負けしていたけど、今日は勝てた」。リードされた第1ゲームを逆転で奪うとストレートで押し切った。
「4年後は団体でもっと引っ張っていけるようになりたいし、シングルスでリベンジしたい」。20年東京五輪では壮大な夢を抱いている。「旗手をやってみたいし、その時にそういう声が掛かる選手でいたい」。20年7月24日、27歳になった石川が、開会式で誇らしげに日本の先頭を歩く。その視界にはきっと、金メダルロードが開けている。