【岸田首相 会見全文(3)】私の政治人生、そして政治生命をかけて、一兵卒として、引き続き…

2024年08月14日 14:37

社会

【岸田首相 会見全文(3)】私の政治人生、そして政治生命をかけて、一兵卒として、引き続き…
岸田文雄首相(AP) Photo By AP
 岸田首相は14日、官邸で記者会見し、9月の自民党総裁選への不出馬を表明した。岸田内閣は秋に退陣する。会見全文は以下の通り(2から続く)
 憲法改正については、自衛隊の明記と緊急事態条項について序文の形で詰め、初の発議までつなげていかなければなりません。すでに、緊急事態条項については条文化の作業、また、自衛隊の明記については今月末までにこの論点整理を衆参で取りまとめるよう指示を出していますが、着実に実行してまいりたいと思います。

 そして、政治改革。政治資金規正法改正で残された検討項目について、早期に結論を得ていかなければなりません。それに、政治刷新本部に新たなワーキンググループを設けるよう指示を出したところです。

 私の政治人生、そして、政治生命をかけて、一兵卒として、引き続きこうした課題に取り組んでまいります。まずは、9月までの任期中、総理総裁としての私の責任において、できるところまで最大限進めていきます。そして、今後とも、総理総裁として、能登半島地震からの復旧復興や南海トラフ地震や台風などへの災害対策をはじめ、最後の1日まで政策実行に誠心誠意当たってまいります。私からは以上です。

 ――総理が総裁選不出馬を表明されたそのシーンを伺います。経済はデフレ脱却が見えてきて、成長型経済への移行に向けてこれからという段階で、外交も、国際秩序の維持強化を総理が主導して、日本の顔が見える外交が定着し始めました。政権がこのタイミングで変わることで、このような流れが失われる可能性もあるわけですが、総裁選に立候補して、3年間の実績を国民に訴えて戦うという選択肢はなかったのでしょうか。また、不出馬ということですが、次の総裁選は誰を支持して、どの部分、何を託すお考えでしょうか。

 岸田首相 はい。先ほど申し上げたように、経済エネルギー政策、子ども政策、安全保障政策、そして外交、本当に多くの皆さんのお力添えもあり、具体的な結果が出てきている、これは自負するところであります。

 そして、日本は引き続き、国の内外に難局を迎えている、難局に直面している、こういった状況にあります。この際に、こうした内外の課題にしっかりと取り組んでいくこと、これは大変重要なことであると思いますが、だからこそ、政治の信頼、国民からの信頼、これが大事だと思っています。

 こうした国民の共感や信頼、これを再び取り戻すことによってこそ、こういった政策っていうのは前に進めることができると信じています。そういったことから、この自民党は変わらなければならない。そして、自民党が変わったということを示す第一歩が、私自身が総裁選挙に出馬しない、身を引くことであると判断して、今回の決断に至った。こういったことであります。ぜひ、自民党として、与党として、しっかりと国民の信頼を得て、国民の共感をいただきながら政策を進めていく。こうした堂々とした道筋につなげていきたいと思っています。そのための私の決断であると思っています。

 そして、後継についてご質問がありました。当然のことながら、不出馬を表明した人間がですね、後のことについて何か申し上げる、こうしたことは控えるべきであると思っています。

 ただ、1つ申し上げるならば、政治とカネの問題、あるいは政治の信頼回復の問題について、一連の改革努力が続けられてきましたし、これからも続けていかなければなりません。こうした一連の改革マインドが後戻りすることがないような方であってもらいたいということは1つ感じております。以上です。(会見全文4に続く)

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