東海道新幹線 台風接近で16日、東京―名古屋間は終日運休、空路も多数の欠航 Uターンに影響

2024年08月15日 22:00

社会

 台風7号は14日、小笠原諸島付近を北東に進み、雨や風が強まった。発達しながら北上し、16、17日にかけて暴風域を伴って伊豆諸島から関東甲信など東日本や東北に接近する恐れがある。交通機関は、東海道新幹線が16日に東京―名古屋間で始発から終日、計画運休し、空の便も多数の欠航が決まった。お盆のUターンラッシュと重なり、影響は広がりそうだ。
 気象庁は東日本で暴風や土砂災害、河川の増水・氾濫などに厳重警戒し、東北でも注意、警戒するよう呼びかけている。第3管区海上保安本部(横浜)は14日、主に大型船を対象に東京湾からの避難や、新たに湾に入らないことを求める「湾外避難・入湾回避勧告」を出した。東京湾への勧告は初めてで、期間は「解除するまで」とした。

 東海道新幹線は名古屋―新大阪間の本数を大幅に減らし、全車自由席とする。JR東日本は東北・上越・北陸・山形・秋田の各新幹線で16日から17日に運転を取りやめる可能性があると明らかにした。山手線などの在来線も運休や遅れの恐れがある。

 全日空は16日の羽田発着便を中心に約280便、日航は191便の欠航を決めた。高速道路各社は一部で通行止めとなる場合があるとして、日程変更を呼びかけた。

 気象庁によると、15日の予想最大風速(最大瞬間風速)は伊豆諸島40メートル(60メートル)、小笠原諸島22メートル(35メートル)、16日は伊豆諸島と関東40メートル(60メートル)、東北25メートル(35メートル)。予想される波の高さは15日が伊豆諸島9メートル、小笠原諸島7メートル。16日は伊豆諸島と関東が10メートル、東北7メートル。いずれもうねりを伴う。

 14日午後6時からの24時間予想降水量は多い所で、小笠原諸島100ミリ。15日午後6時からは関東甲信300ミリ、東北120ミリ。16日午後6時からは関東甲信200ミリ、東北120ミリ。

 台風は14日午後9時現在、父島の西北西約100キロを時速約20キロで北北東へ進んだ。中心気圧は975ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は45メートルで、中心から半径110キロ以内が風速25メートル以上の暴風域。

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