【岸田首相 会見全文(4)】政治と金めぐる問題が発生してからトップとしての責任のあり方に思いを…

2024年08月14日 14:45

社会

【岸田首相 会見全文(4)】政治と金めぐる問題が発生してからトップとしての責任のあり方に思いを…
岸田文雄首相(AP) Photo By AP
 岸田首相は14日、官邸で記者会見し、9月の自民党総裁選への不出馬を表明した。岸田内閣は秋に退陣する。会見全文は以下の通り(3から続く)
 ――今回、不出馬のご決断を決められたタイミングというのはいつだったんでしょうか。また、決断にあたりご相談された方はいたんでしょうか。

 岸田首相 はい。先ほど申し上げましたが、今回、政治と金をめぐる問題が発生してから、トップとしての責任のあり方については思いを巡らしてきました。そして、国会最終盤、政治資金規制法の改正なども実現をしたわけでありますが、やはり、その政治とカネの問題、これは大変重要な問題であり、誠心誠意取り組んだつもりでありますが、やはり政治家としてやりたかったこと、そしてやるべきこと、これを今1度しっかりと整理をし、そして方向性を示す、それだけは、その総裁選挙から撤退するにあたってもしっかりと示していく、そういった政治家の意地みたいなものはありました。ですから、この国会が閉幕してから、先送りできない課題について取り組み、結果を出していくことに専念をしていく、こういったことを申し上げてきました。

 この1カ月半を振り返りましても、実質賃金が自主的にプラスに転じる、あるいは最低賃金も過去最大の上げ幅を実現する、酷暑を乗り切りのための経済対策、物価高対策、こういったものを示させていただきました。さらには、旧優生保護法における対応、直接の謝罪ですとか、除斥期間のこの主張を撤回するなどの取り組み、さらには、佐渡金山のこの世界遺産への登録、NATOサミットへの出席、PALM10(第10回太平洋・島サミット)の開催、そして、憲法改正に向けても、この党内の議論を整理して前に進めていく、こういったことを行ってまいりました。

 自分自身、今日まで取り組んできた政策課題における成果、これは大きなものがあったと自負しておりますが、それらについても、改めて最後に、この整理をし、今後の方向性についてしっかり示していく。これだけはやった上で、今回の不出馬表明をしたいということを強く思ってきました。先ほども申し上げたように、いわば政治家としてのこの意地をしっかり示した上で、これから先を考えた場合に、自民党の信頼回復のためには身を引かなければいけないということで今回の決断をしたといったことであります。

 ぜひ、しっかりとした総裁選挙をやってもらい、そして、選ばれた総裁は、今度こそオール自民党でドリームチームを作って、この信頼回復に向けてしっかりと取り組んでもらいたいと思います。そのための決断でありたいと私は思っています。タイミングということについては、今言ったような思いで取り組んだ上で今日に至った、こういったことであります。以上です。(会見全文5に続く)

おすすめテーマ

2024年08月14日のニュース

特集

社会のランキング

【楽天】オススメアイテム