東福岡が5大会ぶりV!エース“キータ”柳北が爆発、39得点でMVP
2021年01月11日 05:30
バレーボール
「最後は絶対に自分で決めてやろうと思っていた。日本一になれて本当にうれしい」
ずっと口にしてきた目標をかなえ、笑みがはじけた。過去2大会は弱さを見せていた大器が、大会を通じて能力を開花させた。両チーム最多80本のスパイクを放ち、35本を決めた。ブロックも4本成功。この活躍を導いたのは、コートに立てなかった主将の川波虎太郎ら4人の3年生たちの懸命の支えだった。
17年間、同校を指導してきた藤元聡一監督が「今までの選手の中で素質は一番」と認める逸材。1、2年時もエースとして春高に出場するも、自己管理の甘さから力を発揮できずに期待を裏切り続けた。指揮官も何度も苦言を呈してきたが、3年生になっても変わらず、新型コロナウイルスでの活動自粛が明けた6月には体重がベストから約10キロ増の100キロを超え、ジャンプをさせられない状態になっていた。
川波主将は「ふざけんな」と憤るも、「日本一になるには絶対に必要。日本一のエースにしようと思った」と心に決めた。そこから約1カ月半、毎日3年生が交代で柳北に付き添い、朝1時間半、昼食前、練習後に2時間半を走り込んだ。さらに食事や体重の管理も徹底。年末年始には川波の自宅に柳北を泊まらせ、最後の春高へ向けて調整した。
その成果で初めてベスト体重で臨み、圧巻のパフォーマンスを披露した。川波は「何度も裏切られたが、やってくれると信じた」と話し、「全て日本一になるためだった。柳北はさすがだった」とあふれる涙を抑えきれなかった。
藤元監督は「優勝はコートに立てなかった3年生の力。彼らがいなければ今回の柳北の活躍はなかった」と称えた。柳北は「たくさん迷惑をかけたから日本一になって恩返ししようと思っていた」と感謝。深い絆の勝利だった。
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