【玉ノ井親方 視点】連敗の貴景勝は足が前に出ていない 体が大きくなった印象で動きが悪い

2021年01月11日 19:44

相撲

【玉ノ井親方 視点】連敗の貴景勝は足が前に出ていない 体が大きくなった印象で動きが悪い
<初場所2日目>大栄翔(右)にはたき込みで敗れる貴景勝(撮影・郡司 修) Photo By スポニチ
 連敗を喫した貴景勝は、動きに精彩がなかった。押し込んではいたものの、すぐに大栄翔に押し戻され、逆に押し込まれていた。それだけ相手に自分の突き押しが通用していなかったということ。上体ばかりに力が入って、足が前に出ていなかった。
 原因は綱獲りの重圧だろう。いつもとは違う緊張感の中で取っているので、気持ちと体の動きがかみ合っていない。初日に引いて負けたことも、尾を引いているようだ。自分の相撲を取って勝っていれば、また違った流れになっていたはずだ。連敗したことで余計にそう感じるのかもしれないが、いつもの貴景勝らしい気持ちの強さがまだ出ていない。

 もう一つ気になるのは、体が大きくなりすぎている印象を受けることだ。パンパンに膨らんでいて状態は良さそうに見えるが、逆に動きが重い感じがする。動きが硬いというか悪い。

 押し相撲はムラがある。いい時はどんどん乗っていけるが、一つ流れが悪くなると、考え込んでしまいがちになる。ただ、まだ2敗しただけだ。ここから連勝すればムードも変わる。とにかく、あれこれ考えても仕方がないと開き直ることだ。自分の弱いところを突かれて負けているのだから、そこをしっかり頭に入れて、自分の流れで相撲を取ることだけを考えればいい。そのためには、何よりもまず前に出ることだ。(元大関・栃東)

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