銀メダルの小林陵侑 脳波トレ、師匠の金言、ヨガで磨いた柔軟性…高次元の心技体作り、2つ目のメダル

2022年02月12日 21:57

ジャンプ

銀メダルの小林陵侑 脳波トレ、師匠の金言、ヨガで磨いた柔軟性…高次元の心技体作り、2つ目のメダル
2回目を飛び終えた小林陵侑(ロイター)
 【北京五輪第9日・ノルディックスキージャンプ男子ラージヒル決勝 ( 2022年2月12日    国家スキージャンプセンター )】 男子の個人ラージヒル(ヒルサイズ=HS140メートル)決勝が12日に行われ、個人ノーマルヒル金メダルを獲得した小林陵侑(25=土屋ホーム)が銀メダルを獲得した。
 小林陵侑は18年オフシーズンに“覚醒”のきっかけをつかんだ。

 (1)脳波トレーニングに取り組んだ。指導する林愛理さんによると、小林陵は緊張しやすいタイプだったが、ゾーン(超集中状態)の周波数を出しやすくし、カウンセリングを重ねることで克服したという。
 (2)夏のスロベニア合宿で土屋ホームの葛西紀明兼任監督から「長く踏み続けて飛べ」と踏み切りの極意を伝授。感覚派の天才はすぐに習得し、圧倒的な飛距離を手にした。
 (3)本格的にフィジカルトレーニングを開始。柔軟性や体幹など土台を固め、ヨガやピラティスを導入。身体能力をさらに高め、理想のフォームを作り上げた。心技体のすべてを確立。それまでW杯未勝利だったが、18~19年シーズンにW杯個人13勝を挙げ、男子では欧州勢以外で初の総合王者となった。

 五輪でノーマルヒル、ラージヒルの2冠を獲得すれば、日本選手初で史上4人目の快挙だった。また、冬季五輪の個人種目で2冠達成となれば、日本選手史上初だったが、それはかなわなかった。それでも、個人2つ目のメダル。14日の団体で日本のエースとして、ジャンプでは、98年の長野大会で船木和喜以来となる1大会最多の3つ目のメダル獲得を目指す。

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