ヴォレアス北海道が1部昇格王手!V・チャレンジマッチ第1日で逆転勝ち

2023年04月09日 06:53

バレーボール

ヴォレアス北海道が1部昇格王手!V・チャレンジマッチ第1日で逆転勝ち
<ヴォレアス北海道・大分三好>アタックを放つヴォレアス北海道の佐々木(撮影・石川加奈子) Photo By スポニチ
 【V・チャレンジマッチ 第1日 ( 2023年4月8日    茨城・ひたちなか市総合運動公園体育館 )】 Vリーグ男子2部(V2)を2連覇したヴォレアス北海道が1部(V1)10位の大分三好にフルセットの末、逆転勝ちした。第1セットを落としたが、途中出場したアウトサイドヒッター(OH)の佐々木博秋主将(28)が、若いチームを立て直した。エースの張育陞(チャン・ユーシェン、23)もチーム最多36得点をマーク。3度目の入れ替え戦で、悲願の昇格に王手をかけた。
 過去2度の入れ替え戦を知り尽くした佐々木が、嫌な流れを断ち切った。第2セット最初のスパイクを決めると、満面の笑みでチームメートとハイタッチ。「大一番を経験していないので、みんな顔が暗かった。僕がニコニコしていたら笑ってくれるかなと思って」。第1セット終盤から登場して精神的支柱の役割を果たし、張育陞に次ぐ10得点をマークした。

 当初のプランが崩れても勝ち切れたのは、層が厚くなった証だ。相手エースにOHペートゥ・マキネンをぶつける予定だったが、サーブで狙われたマキネンのレシーブが乱れ、攻撃の形がつくれなかった。セッターの山岸隼は「(佐々木)博秋さんが入ってパスが安定し、攻撃のバリエーションが増えた」と感謝した。

 越川優ら、元日本代表がいて固定メンバーで戦った昨季から一転、今季エド・クライン監督はリーグ戦で多くの選手を起用した。入れ替え戦を見据えて「完璧な選手はいない。状況によって誰がそこに適しているのか考える」と話していた起用法がピタリとはまった。

 今季12試合の先発出場にとどまっていた佐々木は、1月中旬に100・5キロあった体重を94キロまで落とし、入れ替え戦に懸けていた。エース張育陞も苦しい場面でしっかりと決めて36得点と大暴れ。昨年はVC長野に先勝しながら昇格を逃した2人は、気を緩めない。

 張育陞は「明日勝てるように準備したい」と喜びを封印。悲願成就へ、佐々木は「結果は後からついてくる。バレーを全力で楽しみたい」と背中で若いチームを引っ張る。

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