16歳・安楽宙斗、クライミング複合JC連覇「胸に染みている」世界選手権切符ゲットでパリ五輪へ名乗り

2023年04月09日 15:23

スポーツクライミング

16歳・安楽宙斗、クライミング複合JC連覇「胸に染みている」世界選手権切符ゲットでパリ五輪へ名乗り
クライミング複合JC連覇で連覇を飾り、インタビューを受ける安楽 Photo By スポニチ
 【スポーツクライミング・複合ジャパンカップ最終日 ( 2023年4月9日    鳥取・倉吉文化体育会館 )】 決勝が行われ、予選2位通過だった高校2年生の安楽宙斗(16=八千代高)が合計174・8点をマークして連覇を果たした。この結果によって、今年8月に行われる世界選手権(スイス)の出場が決定。世界選手権で表彰台に上がれば、パリ五輪の日本代表に決まる。

 この日の決勝ではボルダーで74・8点を出し、2位で迎えたリード。ホールドをしっかりとつかみながら傾斜のある壁を登り、決勝に残った8選手で唯一の完登を果たすと、ガッツポーズで喜びを表現した。

 「2連覇という結果が、すごく胸に染みています。努力が結果に結びついてきて、自信が持てるようになった。最近は緊張もなく、楽しむ感じで思いきってできるようになってきている」

 今大会には楢崎智亜(無所属)や緒方良行(B―PUMP)、藤井快(無所属)、楢崎明智(日新火災)ら実力者がそろって出場しただけに、頂点に立った意味は大きい。最近では練習量などを増やすとともに「プロ並みの意識を持って」トレーニングを実施。それが成果につながった。

 千葉県八千代市出身。小学2年の6月頃、1年前に完成した近所のクライミングジムに足を運び、競技にのめり込んだ。「あんまり覚えていないけど、すごい行きたがって、夏休みは飽きずに行けるときはずっと行っていたと聞きました」。昨年は世界ユース選手権のリードで優勝。台頭してきた16歳が、五輪につながる世界切符もつかみ取った。

 「五輪は、世界選手権に勝たないといけない。正直、もうこれで五輪に出たいんですけど…(笑い)。五輪はスポーツに無関係の人でも知っている。その大舞台に立つということは、スポーツの向上にもつながる。もし五輪に出られたら、結果を出して、自分だけじゃなくクライミングも注目されたらいいなと思います」

 この春に高校2年生になったばかりの新星が、パリへと名乗りを上げた。

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