松元克央 自己ベスト更新100バタV!100、200M自由形合わせ3冠“息抜き”種目で世界も獲る

2023年04月09日 04:30

競泳

松元克央 自己ベスト更新100バタV!100、200M自由形合わせ3冠“息抜き”種目で世界も獲る
<第99回日本選手権水泳競技大会 5日目>男子100メートルバタフライ決勝で力泳する松元(撮影・河野 光希) Photo By スポニチ
 【競泳日本選手権第5日 ( 2023年4月8日    東京アクアティクスセンター )】 世界選手権(7月、福岡)の代表選考会を兼ねて行われ、男子100メートルバタフライは松元克央(26=ミツウロコ)が自己ベストを0秒22更新する50秒96で3年ぶり2度目の優勝を果たした。昨年の世界選手権銅メダル相当の好タイムで、50秒台は日本人2人目。日本記録保持者の水沼尚輝(26=新潟医療福祉大職)に勝利し、100、200メートル自由形に続く3冠を達成した。女子50メートルバタフライは池江璃花子(22=横浜ゴム)が25秒59で制し、3年連続6度目のV。100メートルバタフライに続く代表入りが内定した。
 潜在能力は計り知れない。愛称カツオの松元は大きなストロークで後続を寄せ付けなかった。バタフライの練習は本職の自由形の2割程度しかしていないが、水沼に続く日本人2人目の50秒台に突入。100、200メートル自由形に続く3冠を達成し「難しいことは考えず体重を前に乗せて、丁寧に水をとらえることだけを意識している。自己ベストを出せてうれしい」と笑った。

 本命種目は19年世界選手権で銀メダルを獲得した200メートル自由形。今大会は前半のスピードを上げる強化の一環で取り組んできた100メートル自由形で、中村の9連覇を日本新で阻止した。バタフライは東京五輪まで師事していた鈴木陽二コーチの提案もあり、数年前から“息抜き”のような位置づけでレースに出場し始めた種目。20年の日本選手権での初優勝を機に世界で戦うことを意識するようになった。

 約1年前から指導する中川智之コーチは「浮き上がりなどバタフライは技術的な伸びしろがまだまだある」と説明。松元は「この種目でもメダルを目指したい」と宣言した上で「自由形が速くなればバタフライも速くなる。そこはぶらさずにやる」と練習割合は変えない方針を示した。自由形が脂の乗ったカツオなら、バタフライはまだ幼魚。世界選手権までの約3カ月で、飛躍的にタイムが伸びる可能性を秘める。

この記事のフォト

おすすめテーマ

2023年04月09日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム