豊昇龍 新大関・霧島を圧倒 三番稽古10連勝 大相撲名古屋場所9日初日

2023年07月04日 05:20

相撲

豊昇龍 新大関・霧島を圧倒 三番稽古10連勝 大相撲名古屋場所9日初日
陸奥部屋へ出稽古し、霧島(右)と計16番の三番稽古を行った豊昇龍 Photo By スポニチ
 大相撲名古屋場所(9日初日、愛知・ドルフィンズアリーナ)で大関獲りに臨む関脇・豊昇龍(24=立浪部屋)が3日、名古屋市西区の陸奥部屋で新大関・霧島(27=陸奥部屋)と計16番の三番稽古を行った。途中10連勝と霧島を圧倒し、若元春(29=荒汐部屋)、大栄翔(29=追手風部屋)の3関脇で挑む史上初の大関“トリプル昇進”へまずは好仕上がりを印象づけた。
 夏場所千秋楽以来の手合わせでも圧倒した。計16番に及んだ、2人で土俵を独占する三番稽古。その2番目から豊昇龍が10連勝すると、見守った霧島の師匠・陸奥親方(元大関・霧島)から「どっちが番付が上か、分からないよ」と声が上がった。

 師匠ゆえの、愛弟子への叱咤(しった)激励と割り引かないといけない。それでも初日まで1週間を切り、豊昇龍の好調ぶりは明らか。寄り切り、押し出し、送り出し、上手投げ、はたき込み。多彩な決まり手に表れる技を応酬し合った。

 夏場所千秋楽もすでに11勝を挙げ、大関昇進を確実にしていた霧島を圧倒した。立ち合いでもろ差し。一度つってからの左下手投げで土俵へはわせた。モンゴル出身同士、出稽古にも連れ立つライバルから自身も貴重な11勝目を挙げた。

 春場所での10勝に続く、入幕後初の連続2桁。三役での直近3場所で計33勝の昇進目安に従うなら、大関昇進には今回12勝が求められる。

 先月27日、番付発表翌日の会見。大関獲りについて「意識しないこと。いつも通りの自分でいきたい」と平常心を心がけたのは、高いレベルで維持する緊張感の表れだろうか。この日、稽古の手応えを問われても「また今度でいいですか?」と応じなかった。次は技と体に先立つ、心が問われている。

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