ラグビー日本代表・姫野 パッション注入でW杯イヤー初勝利へ 代表初ゲーム主将「先頭に立って引っ張る」

2023年07月14日 05:20

ラグビー

ラグビー日本代表・姫野 パッション注入でW杯イヤー初勝利へ 代表初ゲーム主将「先頭に立って引っ張る」
全体練習で軽快に動く姫野 Photo By スポニチ
 ラグビー日本代表は13日、15日に行われる強化試合「リポビタンDチャレンジカップ2023」オールブラックス・フィフティーン<XV>第2戦に臨む登録メンバー23人を発表した。FW姫野和樹(28=トヨタ)はNo・8で先発。キャップ対象外の試合ながら代表戦で初のゲーム主将も託され、W杯イヤー初勝利に導く覚悟を示した。
 ラグビー界の“熱男”からは、闘志があふれていた。フッカー坂手と共同でゲーム主将に選ばれた姫野は、練習後の取材で「情熱(パッション)」と自らに言い聞かせるように12度も口にした。

 「キャプテンとして大切にしたいと思ったのが、情熱、パッション。まずは自分がパッションを見せていく」

 これまでも代表候補の強化試合でゲーム主将を務めたことはあったが、正規代表では初めて。「凄く光栄。歴史ある日本代表のキャプテンをやらせてもらうことを素直に誇りに思うし、うれしい」と高ぶる気持ちを隠さなかった。

 ゲーム主将に指名された10日以降、何度もチームに訴えた。「自分のパッションをグラウンドで表現できるようにやっていこう」。ニュージーランド代表予備軍にノートライに抑えられた第1戦は6―38。攻撃面の連係不足やミスもあったが、何より足りないと感じたのが感情をむき出しにする姿だったという。「仲間を鼓舞したり、いいプレーでガッツポーズしたり、チームを盛り上げるものが前回は見られなかった」と、今回は闘争心を求めている。

 所属のトヨタでは入団1年目から主将に抜てきされた。「その時が一番しんどかった」。ルーキーで背負った重み。孤独感で過呼吸になるほど泣いた夜もあるという。それでも「ラグビーが好き」という熱い思いで、経験を血肉としている。

 19年W杯も経験し、チームをけん引する自覚は芽生えた。「先頭に立って自分が引っ張らないといけない」。休日はゲーム実況ユーチューバーの顔を持つゲーム主将が、黒衣相手のステージをクリアし、W杯イヤー初勝利を呼び込む。

この記事のフォト

おすすめテーマ

2023年07月14日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム