【砂村光信 展望】先発7人変更の日本代表 CTB中村亮土が攻守の連係力を高める

2023年07月14日 18:24

ラグビー

【砂村光信 展望】先発7人変更の日本代表 CTB中村亮土が攻守の連係力を高める
日本代表・中村亮土 Photo By スポニチ
 【ラグビーリポビタンDチャレンジカップ2023第2戦    日本代表―オールブラックス・フィフティーン ( 2023年1月15日    熊本・えがお健康スタジアム )】 日本代表は6―38で敗れた第1戦から先発7人を入れ替えた。特にフロントロー(FW第1列)は3人を総入れ替え。19年W杯日本大会当時のベストメンバーでもあり、試合序盤から強気の勝負に出たいとの、ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチの意思表示と見る。第1戦でも後半に具智元(神戸)が入ってからはスクラムで圧倒しており、前回ノートライに終わったアタック面やバックスにも好影響をもたらせる。
 その他の先発変更では12番のCTB中村亮土(東京SG)に注目している。第1戦で先発した中野将伍(東京SG)も序盤にビッグタックルを決めるなどパフォーマンスは決して悪くなかったが、防御面の連係ミスでトライを奪われるシーンがあった。中村はとにかくよく話す選手で、ディフェンス時も周りとコミュニケーションを取れる。ラインディフェンスのオーガナイズに期待したい。

 またアタック面でもスタンドオフ経験者の特性で目の使い方がうまく、フィールドのさまざまなところを見て状況判断ができる。代表では今年初先発となるSO李承信(神戸)をサポートし、外のCTBディラン・ライリー(埼玉)にチャンスを供給するリンクプレーヤーとして、トライをもたらしてほしい。

 最後に代表戦では初のゲーム主将を務めるNo・8姫野和樹(トヨタ)のキャプテンシーにも期待したい。今季のリーグワンでも中盤戦まで低迷し、2月末の第9節では横浜に7―39で敗れたトヨタだが、姫野が主将を務めた1週間後の東京SG戦には27―20で勝利した。試合の80分間だけでなく、1週間の準備を通じてチームを鼓舞し、ガラッと雰囲気を変えられる選手。No・8としても序盤からガツガツ行ってほしい。(元U―23日本代表監督)

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