~西川哲のゴルフ新理論~レッスンの誤った常識を正す ①スライスの直し方

2023年07月14日 12:00

ゴルフ

~西川哲のゴルフ新理論~レッスンの誤った常識を正す ①スライスの直し方
~西川哲のゴルフ新理論~レッスンの誤った常識を正す ①スライスの直し方 Photo By スポニチ
 根幹は変わらなくても、解釈が多様に分かれるゴルフ理論。ミスの直し方も教える人によってさまざまです。それだけに自分に合った理論を見つけ出すのは大変です。当連載では、国内男子ツアーで3勝を挙げた西川哲プロが、アベレージゴルファーに最も合う修正方法を伝授します。西川プロは現在、女子プロの植竹希望プロを指導しながら、アマチュアゴルファーにもレッスンを行っています。第1回のテーマはスライスの直し方です。パートナーは女優の馬場奈々瀬さんです。 【動画で見る・~西川哲のゴルフ新理論~レッスンの誤った常識を正す①
 馬場 ゴルフを始めたばかりなんですが、スライスがなかなか直りません。どうしたらいいのでしょう?

 西川 スライスに悩むアベレージゴルファーはたくさんいるので、早速直し方をレッスンしましょう。馬場さんは、なぜスライスが出ると思いますか?

 馬場 えっ、全然分かりません!

 西川 スライスの原因は1つではなく、たくさんありますが、アベレージゴルファーが陥りやすいのはアウトサイドインのカット軌道でクラブを振ることです。

 馬場 アウトサイドインのカット軌道?

 西川 トップ・オブ・スイングで両手が体の正面側にあり、そこから左腰に向かってクラブを下ろしてくる軌道です。この軌道でボールを打つと右回転がかかるので、右に曲がります。

 馬場 どうしてその軌道になるのでしょう?

 西川 目標を見ながら構えると、体が目標を少し向いてしまうので、左肩が開きます。肩のラインが目標の左を向いたままアドレスすると、バックスイングではクラブがアウトサイドに上がるんですよ。その状態からダウンスイングを行うと、アウトサイドからクラブが下りてきて、インサイドに振り抜いてしまいがちなんです。

 馬場 と言うことは、アドレスで左肩が開いていなければ、スライスを防げるんですね?

 西川 いいところに気がつきましたね。左肩を顎に近づけるように意識すると、左肩が開きにくくなります。肩のラインがスクエアになると、左肩がスッと顎の下に入り、体重も右足にしっかり乗ります。それに伴い、バックスイングではインサイドにクラブが上がるので、ダウンスイングもインサイドから下ろせるようになります。

 馬場 アウトサイドインの軌道にはならないんですね?

 西川 無理に手をアウトサイドに上げればなるかもしれませんが、体の回転でクラブを上げている限り、アウトサイドインの軌道にはなりません。

 馬場 どうしても左肩が開いてしまう人へのアドバイスをお願いします。

 西川 アドレスするときに、左肩に右手を当ててみるといいでしょう。右手の指先がどこを指しているのか視界に入るので、そこで調整すると、左肩を開きにくくなります。

 馬場 確かにこれなら私でも左肩を開かずに済みそうです。

 西川 一般的にはインパクトでクラブフェースが開くとスライスになると考え、そこを直そうとしがちですが、それよりも、アドレスを直して軌道を修正したほうが、スライスを直す近道だと考えましょう。

 (取材協力・バーディ赤坂24)

 ◆西川 哲(にしかわ・てつ)1968年(昭43)5月2日生まれ、東京都出身の55歳。12歳でゴルフを始め日体荏原高時代に日本ジュニア優勝。88年プロテストにトップ合格。91年マルマン・オープンでツアー初V。通算3勝。18年からシニアツアーに参戦。今季から女子プロの植竹希望を指導している。

 ◆馬場 奈々瀬(ばば・ななせ)1995年(平7)7月7日生まれ、福岡県出身の28歳。12歳でテニスを始め柳川高時代にインターハイ出場。卒業後に女優活動を始め舞台「路地裏物語」の出演や東海ろうきんwebCM、外務省リーフレットモデルなどで活躍中。

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