遠藤 千代翔馬を破って勝ち越し 1差2敗死守 「集中できている」表情にみなぎる充実感

2023年07月19日 05:10

相撲

遠藤 千代翔馬を破って勝ち越し 1差2敗死守 「集中できている」表情にみなぎる充実感
<名古屋場所 10日目>押し出しで千代翔馬(右)を破る遠藤 (撮影・成瀬 徹) Photo By スポニチ
 【大相撲名古屋場所10日目 ( 2023年7月18日    愛知・ドルフィンズアリーナ )】 平幕の遠藤が千代翔馬を押し出しで破り8勝2敗で勝ち越しを決めた。今場所東前頭16枚目に番付を下げていたが、本来の実力を発揮し優勝争いに加わっている。大関昇進を狙う3関脇は大栄翔が平戸海を突き落として下し勝ち越したが、豊昇龍は小結・琴ノ若に敗れ2敗目。若元春は平幕・阿武咲に敗れ3敗に後退した。1敗の首位は錦木と北勝富士の平幕2人。豊昇龍と大栄翔、遠藤が1差で追う。
 これまで支度部屋で背中を向けて無言を貫くことも多かった遠藤が連日、報道陣の取材に丁寧に応じている。千代翔馬を速攻相撲で下し10日目で勝ち越し。「しっかりと集中できています」と語る表情には充実感がみなぎっていた。

 所要3場所で入幕するなど飛ぶ鳥を落とす勢いだった遠藤も幕内は58場所目。両膝のケガによる途中休場明けの今場所は入幕後最も低い東16枚目に番付を下げていた。「この位置では負けられないのでは」の問いには「どの番付でも負けたくないです」と気合を示した。

 11日目の錦木戦を皮切りに終盤は上位との対戦が予想される。初優勝の期待も膨らむ中「それはどうでもいい。しっかりと自分と向き合っていければ」と自分との戦いを強調する。新入幕から58場所目で初優勝となれば歴代5位タイのスロー記録。実力者の本領発揮の場が到来した。

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