【玉ノ井親方 視点】大関獲り崖っ縁で踏みとどまった若元春 自分の形の左四つに持っていけるか

2023年07月19日 19:38

相撲

【玉ノ井親方 視点】大関獲り崖っ縁で踏みとどまった若元春 自分の形の左四つに持っていけるか
寄り切りで北勝富士(左)を破る若元春(撮影・成瀬 徹) Photo By スポニチ
 崖っ縁で何とか踏みとどまった。あと1番負けたら、今場所の大関獲りが終わる苦しい状況の中で、若元春が勝負強さを見せた。立ち合いは北勝富士の出足に押し込まれたものの、いなしながら体勢を立て直すと、すぐに左を差して四つに組んだ。左四つになれば力の差は歴然。上体を密着させ、頭を相手の顎の下に入れながら万全の形で寄り切った。
 一方の北勝富士は立ち合いで呼吸が合わず、つっかけて1度待ったになったことでリズムを崩したようだ。いなされた後に吸い込まれるように組んでしまったのが悔やまれる。

 若元春は8日目を過ぎたあたりから相手を見ながらゆっくり立つように意識している感じだ。それがうまくはまる時もあれば、前日の阿武咲戦のように、立ち遅れの原因になることもある。いずれにせよ、残り4日間はいかに速く、自分の形の左四つに持っていけるかが勝負の鍵になるだろう。(元大関・栃東)

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