【ラグビーW杯代表】レメキ “便利屋”になる 超万能戦士が切り札

2023年08月17日 05:15

ラグビー

【ラグビーW杯代表】レメキ “便利屋”になる 超万能戦士が切り札
<ラグビー日本代表練習>パス回しゲームをするレメキ(撮影・篠原岳夫) Photo By スポニチ
 ラグビー日本代表は16日、W杯フランス大会(9月8日開幕)に向けて、国内最終合宿を東京都府中市でスタートさせた。今季国内での実戦全5試合で登録外ながら、前日のW杯メンバー発表で“サプライズ選出”されたレメキ・ロマノラヴァ(34=東葛)はユーティリティーバックスに徹すると宣言。ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC、53)が求める万能性と献身性にあふれる男が、チームを救うジョーカーと化す。
 超万能戦士が切り札になる。WTB(11、14番)を本職とするレメキは、複数ポジションをこなす“便利屋”になると宣言。この日は主にCTB(12、13番)に入り「試合に出るなら(ポジションは)どこでもいい。日本のために活躍したい」と頼もしく語った。

 前日15日に発表されたW杯メンバーに名を連ね、2大会連続で代表入り。7月からの国内5連戦では出場どころか、一度も試合登録メンバー23人に入らなかっただけにサプライズ選出となった。ジョセフHCから評価されたのは、SH以外のバックス全ポジションでプレーできるユーティリティー性だ。WTBとCTBに加え、SO(10番)とFB(15番)もこなす。33人という限られた人数で臨むW杯において、故障者や試合中の退場者によるポジション変更など有事に対応可能な選手は貴重な存在となる。

 加えて強い肉体とチームに尽くす献身性も大きい。昨季リーグワンでは全試合フル出場し、代表活動も6月の千葉・浦安合宿からここまで大きなケガなくフル参加。国内5連戦に出場できない間も「チームが勝つために準備していた」と“黒子”に徹する姿はONE TEAMの象徴でもある。

 W杯代表入りが決まった際は、11歳の長男が泣いて喜んだという。前回19年大会は出場4試合でノートライだったため「前回はトライを取れなくて、子供にめっちゃ言われた。今回はいいところを見せたい」。パパの顔も持つ桜戦士が、チームのためにW杯でも次々と“変身”する。

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