【バスケW杯】日本のパリ五輪出場権獲得の条件は?アジア勢勝利はまだ日本のみ 暫定2位フィリピン要注意

2023年08月29日 23:05

バスケット

【バスケW杯】日本のパリ五輪出場権獲得の条件は?アジア勢勝利はまだ日本のみ 暫定2位フィリピン要注意
<バスケW杯1次リーグ オーストラリア・日本>試合後、ファンの声援に応える渡辺雄太(中央12番)ら日本代表メンバー(ロイター)
 【バスケットW杯1次リーグE組   日本―オーストラリア ( 2023年8月29日    沖縄アリーナ )】 1次リーグE組の日本代表(世界ランク36位)は第3戦でオーストラリア(同3位)に89―109で敗れ、1勝2敗で2次リーグ進出ならず。今後は17~32位の順位決定戦に回り、パリ五輪出場権獲得を狙うことになった。
 順位決定戦は各1次リーグ下位2チームの計16カ国によって争われ、2組ずつを統合し4組(M~P)に組み分け。1次リーグ3試合の結果は持ち越しとなり、順位決定戦2試合の結果を含めて最終的な順位が決まる。日本はE組3戦全敗の4位フィンランド(同24位)に加え、F組から2敗ベネズエラ(同17位)、1勝1敗のジョージア(同32位)とカーボベルデ(同64位)、2勝スロベニア(同7位)のいずれか2カ国と同組に。1次リーグの勝敗が持ち越しとなるため、フィンランドとは対戦せず31日にF組4位、9月2日にF組3位と同じ沖縄で対戦することが決まった。

 さらに今大会は来年のパリ五輪出場枠が懸かっている。パリ五輪に出場出来るのは12チーム。そのうち今大会では開催国のフランスを除いた米国大陸2、欧州2、アジア1、オセアニア1、アフリカ1の計7チームが決定へ。アジア勢の日本はイラン(同22位)、中国(同27位)、ヨルダン(同33位)、フィリピン(同40位)、レバノン(同43位)とその1枠を懸け五輪切符を争う。

 アジア勢は現時点で勝利を挙げたのは日本だけ。この日の試合ではフィリピンもレバノンも敗れ3連敗。2次リーグ進出の可能性をわずかに残すのは中国のみ。イラン、ヨルダンはあす30日に1次リーグ最終戦を予定。中国はプエルトリコ(同20位)、イランはスペイン(同1位)、ヨルダンは米国(同2位)といずれも強敵との対戦を残している。

 現状では日本が暫定1位をキープ。このまま日本だけ1勝の“アドバンテージ”が得られれば、順位決定戦では追い風に。順位決定には勝敗の次に得失点差も影響してくるため、未勝利ながら暫定2位のフィリピンは要注目となってきた。

 <アジア勢の暫定順位(※29日終了時点)>
 (1)日本   (1勝2敗、得失点差-28)
 (2)フィリピン(0勝3敗、得失点差-23)
 (3)ヨルダン (0勝2敗、得失点差-29)
 (4)イラン  (0勝2敗、得失点差-43)
 (5)中国   (0勝2敗、得失点差-62)
 (6)レバノン (0勝3敗、得失点差-100)

 ▽パリ五輪への道 W杯で各地域上位の計7チームが出場権を獲得する。W杯成績で世界最終予選(OQT、7月2~7日)の出場19チームも決定。五輪出場決定チームを除いた中で、米国大陸、欧州、アジア・オセアニアの最上位の3チーム、さらに成績順に16チームもOQT出場権を得る。その他のチームはパリ五輪出場の可能性が消滅。17~32位決定戦は1次リーグの成績を持ち越して争う。OQTはプレ予選を突破した5チームを加えた24チームが4組に分かれ、各組1位が五輪切符を得る。

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