【バスケW杯】豪州戦も守備で相手を“イラつかせる”ことが大事

2023年08月29日 04:44

バスケット

【バスケW杯】豪州戦も守備で相手を“イラつかせる”ことが大事
守備でフィランド戦、守備で勝利に貢献した渡辺(左、AP) Photo By AP
 【元日本代表主将 篠山竜青 ここがポイント】フィンランド戦は守備のハードワークがボディーブローのように効き、相手の足が止まったことが終盤の爆発につながった。3点シュート成功率が上がったのは相手を収縮させるペイントアタックが増えたことが大きい。ターンオーバー誘発やリバウンドをとれたことで、攻撃の始まり方もよかった。
 渡辺選手は守備でマルッカネンを自由にさせなかった。本来NBAでは守備で相手の鍵となる選手に張りつく役割を担い、攻撃はスポットシューター。日本代表ではエースとして仕事が変わるが、フィンランド戦はいい意味でNBAと同じプレーに徹することができた。渡辺選手に頼りすぎず、若手がエナジーを出すのが日本の理想的な戦い方となる。

 流れを持ってきたのは富永選手。押せ押せムードになり、河村選手もスイッチが入った。相手に彼のスピードについていける選手はいなかった。改めて頼れる若い2人が出てきたと実感した。厳しい台所事情のインサイドでホーキンソン選手はMVP級の活躍。比江島選手は日本がハーフコートオフェンスで苦しむ中、唯一1対1でゴールをこじ開けられる存在だった。

 オーストラリアはミルズ選手、ギディー選手が軸。守るポイントを絞って皆で共有し、相手にフラストレーションをためさせることが重要になる。ポイントはいい守備からいいシュートをクリエートできるか。3点シュートが爆発すれば、どこが相手でも勝機はある。 (19年W杯日本代表主将)

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