【ラグビーW杯】FB松島幸太朗 夫人が直筆手紙でエール「今回は想いが違います」
2023年09月06日 04:45
ラグビー
南アフリカに歴史的な勝利を挙げた15年大会はテレビ画面越しに目に焼き付け「あの時は、ただただ頑張れ!って思いで見てました」。それまでラグビーの知識はなかったが、松島の躍動感あふれる快足ランに「凄い!」と楕円(だえん)球の魅力にも引き込まれ、応援は自然と熱くなった。
日本開催だった19年大会は現地観戦。ロシアとの開幕戦では松島がハットトリックを決めた姿に感動し「泣きました」。翌20年はフランス1部リーグのクレルモンへの移籍に伴い「一緒についてきてほしい」と伝えられ、結婚した直後に2人で渡仏。日本とは異なり試合数が多く、移動距離の長い環境でプレーする夫を支え、異国の地でコロナ禍という困難を2人で乗り越えてきた。
松島にとって2歳になった娘は目に入れても痛くない存在だ。自宅での様子は「おちゃめで明るい。子育てしてる姿はめちゃくちゃ子煩悩」と夫人。休養日は“ママチャリ”に娘を乗せて公園に向かい、保育園の送迎もするという。「子供用のトランポリンを買ったんですけど、2人で跳びはねて遊んでるんです」と、ちゃめっ気たっぷりの子育てについて明かした。
今回は過去2大会とは見守る心境に変化があるという。結婚後初めて臨むW杯。娘の存在も大きく、「家族ができて背負っているものも大きいと思うんです。前の2大会と違う重さは感じます。W杯の空気感も独特だけど、いつも通りに楽しんでほしい」と夫人。手紙には「いつもみたいにパワーを送るね!」と記した。パパの顔ものぞかせるトライゲッターには、誰よりも強力な味方がついている。
≪前回はWTB→今回は最後尾≫3大会連続でW杯に臨む松島は調子を上げている。今大会前最後の実戦となった26日のイタリア戦では後半12分にトライを決めた。19年日本大会でチーム最多5トライを奪ったWTBではなく、今回は最後尾のFBとしてチームの戦術にフィット。キック攻防やハイボール処理はもちろん、「10番(SO)のようにボールを動かすこと」を意識しており、ゲームメークにおける連係でも鍵を握る存在だ。もちろん、快足ランと華麗なステップでトライも狙っており「自分が求められているランニングラグビーをやっていきたい」と点取り屋も担う。
◇松島 幸太朗(まつしま・こうたろう)1993年(平5)2月26日生まれ、南アフリカ出身の30歳。父がジンバブエ人で母が日本人。6歳でラグビーを始め、桐蔭学園高3年時に全国大会制覇。卒業後、南アのシャークス育成機関に2年在籍し、13年秋にトップリーグのサントリー(現リーグワン東京SG)入り。14年5月のフィリピン戦で代表初キャップ。20年7月にフランス1部リーグのクレルモンに移籍し、2シーズンをプレー。代表通算51キャップ。1メートル78、88キロ。ポジションはWTB、FB。
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