問題行動の平井コーチ 9月1日から半年間代表活動自粛 日本水連からはけん責「倫理規定に反する」

2023年09月06日 18:17

水泳

問題行動の平井コーチ 9月1日から半年間代表活動自粛 日本水連からはけん責「倫理規定に反する」
平井伯昌コーチ Photo By スポニチ
 日本水連は6日、都内で常務理事会を開き、7月の世界選手権福岡大会後に日本水連への不満を示していた競泳日本代表の平井伯昌コーチ(60)にけん責処分を科した。競泳委員会は9月1日~来年2月末までの半年間、代表コーチ、競泳委員としての活動の自粛を勧告。本人も自粛を受け入れ、今月23日開幕のアジア大会、10月のW杯、来年2月の世界選手権ドーハ大会には同行しないことが決まった。
 平井コーチはメダル2個に終わった世界選手権後に強化方針に対する不満を爆発させ、閉幕前に許可なくチームを離脱。閉幕翌日のミーティングも欠席していた。その後も自身のSNSやスポーツ誌で内部事情を暴露。15年の日本水連の人事に関する細部を明かすなど問題行動を起こした。

 日本水連は常務理事会に先立ち、倫理委員会を開催。処分規定第4条順守事項2項の「プライバシーへの配慮」「責任行動義務」に反するとして、文書による厳重注意処分を決定。競泳委員会は世界選手権中の離脱行為が行動規範に抵触するとして、活動自粛勧告を決めた。

 日本水連の金子日出澄専務理事は「実名を挙げての選手、関係者のプライバシーに関わる発信や、水泳連盟が公表するつもりのないものを公にしたことは倫理規定に反する。本人も“SNSでの発信、代表チームの離脱は自分が悪かった。弁解の余地はない”と反省している」と説明。事前に事務局を通して弁明の場を設けており、平井コーチに処分に対する異論はないという。

 また、平井コーチがリーダーを務めていたパリ五輪強化プロジェクトチームの8月末での解団も常務理事会で承認された。既に来夏のパリ五輪までの大まかな強化スケジュールが決まりチームの役割を終えたことが理由で、解団は平井コーチの処分とは無関係だという。

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