神谷そら 逆転でメジャー初制覇!ダイヤモンド世代20歳が史上6人目大会初出場で頂点

2023年09月11日 04:45

ゴルフ

神谷そら 逆転でメジャー初制覇!ダイヤモンド世代20歳が史上6人目大会初出場で頂点
2番でティーショットを放つ神谷そら(撮影・中村 達也) Photo By スポニチ
 【女子ゴルフツアー 日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯 最終日 ( 2023年9月10日    長崎県 パサージュ琴海アイランドGC=6755ヤード、パー72 )】 2打差の3位から出た03年度生まれの「ダイヤモンド世代」の神谷そら(20=郵船ロジスティクス)が5バーディー、1ボギーの68と伸ばして通算12アンダーで逆転し、メジャー初制覇を果たした。4月のフジサンケイ・レディースに続くツアー通算2勝目。大会初出場初優勝は昨年の川崎春花に続く史上6人目の記録となった。通算11アンダーの2位には小祝さくら(25=ニトリ)が続いた。
  鮮やかな逆転劇でのメジャー初制覇だ。優勝の瞬間は笑っていた神谷だが、同じプロ1年目の平岡瑠依から祝福を受けると涙があふれてきた。03年度生まれのダイヤモンド世代だが、プロテストで一度失敗しているため、今年がプロとしてルーキーイヤー。初出場した日本女子プロNo・1を決める大会を制し、大村湾を背に誇らしげにトロフィーを掲げた。

 「去年はテレビで見ていた大会で優勝できて不思議な気持ち。目標としていたメジャー優勝をすることができて、ルーキーシーズンに2勝を挙げることができて夢みたいです」

 今季ツアーNo・1の飛距離にグリーン上がかみ合った。前半で3バーディーを奪って追いつくと、10番パー4で第2打を1メートルに寄せて単独首位に立つ。1打差トップで迎えた最終18番ではグリーン奥からパターで80センチに寄せてパーセーブ。今大会からフェース面を変えた新パターで距離感が向上。「パットのイメージが良かったので、ショットでガンガン攻められた」と言った。

 1年前のことは、はっきりと覚えている。プロテスト浪人中、練習場にいる時に川崎春花が昨年大会で優勝する姿を映像で見た。同学年のメジャー制覇を「凄いな」と思うと同時に「ちょっと悔しいな」と感じた。だからこそ、もっと頑張ろうと思えた。岐阜出身で長崎を訪れたのは初めて。中学時代の修学旅行先だったが、試合で行けなかった。「行けずに終わるかなと思っていたら“奇跡の1試合”が」。思い出の地となった長崎を「大好きになった」と笑った。

 次なる目標は国内唯一の全米女子プロゴルフ協会公式戦、TOTOジャパンクラシック出場。「いずれは海外に行きたいので、TOTOに出て今の自分が通用するかを見たい」。メジャーの舞台で山下、稲見、小祝、西郷とそうそうたるメンバーとの優勝争いを制した20歳は、もっともっと強くなる。

 ≪歴代3位年少記録≫20歳145日での日本女子プロ制覇は22年の川崎春花(19歳133日)、14年の鈴木愛(20歳128日)に次ぐ歴代3位の年少記録。メジャー大会でも歴代7位の年少Vとなった

 ◇神谷 そら(かみや・そら)2003年(平15)4月18日生まれ、岐阜県土岐市出身の20歳。6歳の時、父・哲史さんの勧めでゴルフを始める。21年中部女子アマなどで優勝。麗沢瑞浪高卒業後、2度目の挑戦だった22年のプロテストにトップ合格。ツアー8戦目の4月のフジサンケイ・レディースで初優勝。目標の選手は宮里藍とテレサ・ルー。1メートル67、60キロ。

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