【ラグビーW杯】21歳が鮮烈初大舞台!ディアンズ最年少T 「憧れ」リーチ追いかけ

2023年09月11日 05:20

ラグビー

【ラグビーW杯】21歳が鮮烈初大舞台!ディアンズ最年少T 「憧れ」リーチ追いかけ
<日本・チリ>後半、堀江とともに相手SHを押し込むディアンズ(右)(撮影・篠原 岳夫) Photo By スポニチ
 【ラグビーW杯1次リーグD組   日本42-12チリ ( 2023年9月10日    トゥールーズ )】 日本代表最年少21歳にして最長身2メートル1のディアンズが、後半15分に途中出場。終了間際にはトライもマークし、鮮烈なW杯デビューを果たした。
 「最高です。ずっと熱狂してきたW杯でプレーできてうれしい。自分の高さと体の大きさ、フィジカルを生かしてプレーできた。楽しかった」

 ニュージーランド生まれ。元選手だった父グラントさんのNEC(現東葛)コーチ就任に伴い、中2で来日。4歳から始めたラグビーを日本でも続け、千葉・流通経大柏高から大学を経ずに21年4月にBL東京入り。チームの公式戦出場よりも先に同年11月のポルトガル戦で代表デビュー。母国へ戻ってオールブラックスを目指す選択肢もありながら、桜のジャージーを選択したのは幼少期に運命の出会いがあったからだ。

 9歳だった11年に開催されたW杯ニュージーランド大会。当時住んでいたネーピアで開催された試合が、偶然にも日本―カナダ戦だった。日本にとっては20年ぶりのW杯勝利を逃すショッキングな引き分けだったが、そこでディアンズ少年が目に焼き付けたのが、同じニュージーランド出身のリーチのプレー。「凄いなと思った。その時からずっと、W杯に出たいと思っていた」。憧れのジャージーよりも憧れの人とプレーをする選択をし、同じピッチで躍動した。

 6月に始まった合宿では肩、足首を相次いで痛め、一時は確実とみられた代表入りが危ぶまれたが見事に復活。4月以来、5カ月ぶりの実戦を感じさせないパフォーマンスを見せ、次戦は先発昇格が期待される。「また自分の強みを生かしてチームに貢献できるように頑張ります」とディアンズ。世界にその名をとどろかせるキャンペーンが始まった。

 ◇ワーナー・ディアンズ 2002年4月11日生まれ、ニュージーランド・ウェリントン出身の21歳。4歳でラグビーを始め、父グラント氏のNECコーチ就任を機に中2で来日。中学時代はあびこスクールでプレーし、千葉・流通経大柏高では19、20年度に花園出場。21年4月にBL東京入り。目標はブロディ・レタリック(ニュージーランド)。代表通算8キャップ、2トライ。2メートル1、117キロ。普段は眼鏡を愛用。

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