ラグビーの「聖地」花園で72年ぶりの関西学生アメフト開催 元ラガーメンの思いは…

2023年09月16日 16:40

アメフト

ラグビーの「聖地」花園で72年ぶりの関西学生アメフト開催 元ラガーメンの思いは…
<近大・立命館大>守備に奔走する近大DL原田アンディ琉斗 Photo By スポニチ
 【関西学生アメリカンフットボール1部リーグ   立命大56ー6近大 ( 2023年9月16日    花園ラグビー場 )】 花園の空に、いつもと違う楕円球が舞った。ラグビーの聖地では、72年ぶりとなる関西学生アメフトリーグの開催。関西学生連盟の専務理事など長く要職を務め、7月30日に他界した古川明さん(享年92歳)は、その試合(1951年11月11日、関学大ー同大)でフィールドに立っていた。
 「古川さんは生前、“また、花園でやりたいな”とおっしゃってました。こういう形でできて良かったです」

 同連盟の阿倉智明幹事は、そう言って、遠い空に視線を送った。競技隆盛の礎を築いたレジェンドの「悲願」。ラグビーに打ち込んできた選手にとっても、特別な思いがこもっていた。

 近大のDL原田アンディ琉斗(3年)は報徳学園出身。3年の時、全国大会でプレーする仲間の姿をボールボーイとして見ていた。「花園での試合が決まって、ホントに嬉しかった。プレーして、あの時の悔しさを晴らせた気がする」。大学進学と同時に競技転向。アメフトを描いた漫画「アイシールド21」の影響も大きかった。「ラグビーと違って、アメフトはチームの一体感があるのがいい。試合中でも仲間を応援できるとことか…」

 京都成章から立命大に進んだDL御池虎太朗(3年)も、高校時代は出場機会に恵まれなかった。コロナ禍1年目の2020年大会は、全国大会でプレーするチームメイトをバスの中から応援した。1学年下で、2年前に東海大大阪仰星を全国制覇に導いた御池蓮二(立命大2年)は弟。「明日、ここで試合があるので、みんなで応援に来ます」

 17日は、関西大学ラグビーの開幕日。新しい楕円球のドラマがまた始まる。

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