蝉川泰果 プロ2勝目へ暫定2位 「ミレニアム世代」中島&平田に「追いつきたい」

2023年09月16日 04:33

ゴルフ

蝉川泰果 プロ2勝目へ暫定2位 「ミレニアム世代」中島&平田に「追いつきたい」
第2日、5番でティーショットを放つ蝉川泰果 Photo By 共同
 【男子ゴルフツアー ANAオープン第2日 ( 2023年9月15日    北海道 札幌GC輪厚C=7066ヤード、パー72 )】 第1ラウンド(R)の残りと第2Rが行われ、プロ1年目の蝉川泰果(22=フリー)が通算8アンダーの暫定2位につけた。計34ホールをプレーして第1R、第2Rともに68をマーク。プロ初優勝した4月の関西オープンに続く、ツアー通算4勝目を狙う。第2Rで65をマークした今平周吾(30=ダイヤゴルフ)が暫定首位に立ち、15年大会覇者の石川遼(31=CASIO)は暫定2位。競技は58人がホールアウトできず、日没サスペンデッドとなった。
 計34ホールの長丁場の戦いは、蝉川にとって試合では初めての経験だった。「大学の合宿以来。試合で初めての経験で凄く新鮮というか…」。それでも第2Rの後半12、13番で2・5メートルのフックラインを沈めて連続バーディーを奪取。22歳は「集中していたので体力もしっかり持ちました」とさらりと言った。

 今季はプロ初優勝を含めてトップ10入り6度。賞金ランク3位と順調に思える歩みだが、実は悩んでいた。先月末のSansan・KBCオーガスタでプロ初の予選落ち。「迷走していてパッティングがうまく打てなくなっていた」と明かす。

 練習に充てた前週も悩みは解決されないまま会場入り。ところが開幕前の練習で「なんか据わりが悪いな」とパターのライ角1・5度のズレを発見。これを調整した効果はてきめん。平均27パットと好スコアをけん引する。

 00年度生まれの男子版ミレニアム世代の一人。アマ時代の2勝を含めて通算3勝を挙げているが、同学年の中島啓太と平田憲聖はプロ1年目の今季すでに2勝。「そこに追いつきたい」。兵庫出身の22歳にとってプロ野球阪神の優勝も「凄すぎる」と刺激を受ける。プロ2勝目に向けて好位置で決勝へ。蝉川の「今週はなんかいけるぞって感じがする」という言葉が頼もしい。

 ≪32歳誕生日Vへ遼2位につけた≫計34ホールを回った石川は第1、2Rともに68で暫定2位の好位置。喉の痛みがあるため取材には応じず、大会広報を通じて「内容はそんなに悪くなくてショットもパットも良い感じです」とコメントした。第2Rでは序盤の2番パー4で第1打を左に曲げてOBとしてダブルボギー。それでも続く3、4番で連続バーディーを奪う粘りも見せた。最終日の17日は32歳の誕生日。「まずは良い体調にしたいと思うし、日曜日に優勝争いできるように頑張りたい」とした。

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