【玉ノ井親方 視点】高安が1敗キープで際立つ安定感 終盤戦の重圧に打ち勝てるか

2023年09月16日 19:50

相撲

【玉ノ井親方 視点】高安が1敗キープで際立つ安定感 終盤戦の重圧に打ち勝てるか
<大相撲秋場所7日目>高安(左)に攻められる翠富士(撮影・会津 智海) Photo By スポニチ
 【大相撲秋場所7日目 ( 2023年9月16日    東京・両国国技館 )】 1敗に2人、2敗に8人が並ぶ混戦。その中で高安がじわりと存在感を発揮している。
 翠富士戦は左に変化されたが、ある程度予想していたのだろう。立ち合いからむやみに前に出ていかず、落ち着いて対応。左でまわしをつかむと押しつぶすように上手投げを決めた。場所前の調整もうまくいったようだ。今場所はいつも以上に体に張りがある。足もよく動いていて、前日の豪ノ山戦も右のおっつけで突き起こし、土俵の外に吹き飛ばした。

 ここまでの相撲内容を見る限り安定感は際立っている。ただ、後半戦に入ると突然、相撲が変わってしまうのが高安の欠点。特に重圧がかかればかかるほど別人のような取り口になる。特に終盤戦はそれが顕著。厳しい言い方をすれば、それだけ自分の相撲に自信がないということ。今場所は最後まで混戦になるだろうから、辛抱して取り続けるしかない。(元大関・栃東)

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