レスリング女子76キロ級・鏡優翔 最重量級のホープがパリ切符「自分を信じて戦った」

2023年09月21日 05:10

レスリング

レスリング女子76キロ級・鏡優翔 最重量級のホープがパリ切符「自分を信じて戦った」
女子76キロ級準決勝 キューバ選手と対戦する鏡優翔=ベオグラード(共同) Photo By 共同
 【レスリング世界選手権第4日 ( 2023年9月19日    セルビア・ベオグラード )】 レスリング世界選手権の4日目が19日、ベオグラードで行われ、女子最重量の76キロ級準決勝で昨年3位の鏡優翔(ゆうか、22=東洋大)がキューバ選手に5―2で勝利。3位以上が確定し、日本協会の規定で来年のパリ五輪代表に内定した。鏡は初の五輪代表。同50キロ級で東京五輪金メダルの須崎優衣(24=キッツ)、同57キロ級で連覇を目指す桜井つぐみ(22=育英大)も五輪代表に内定した。
 大好きなヒマワリのようにパッと明るい女子最重量級のホープが、パリ五輪への道を切り開いた。準決勝では失点こそしたものの、危なげなく快勝。「自分を信じて戦った。五輪を決めた実感は湧かない」と話したが、飛び切りの笑顔が達成感を物語っていた。

 準々決勝では東京五輪銀メダルで、6度の世界一を誇るグレイ(米国)に4―1で勝利。最重量級離れした鋭いタックルで攻め続け「グレイさんに勝てる実力がついたんだなと実感した」と話した。

 昨年12月の全日本選手権で右大胸筋を断裂。すぐに手術に踏み切り、本格的な練習再開は4月下旬だったが、リハビリ期間の肉体強化が奏功。以前は必要なかった減量を約4キロも要するほどパワーアップし、存分に力を発揮した。

 世界最強の日本女子レスリングだが、五輪最重量級は過去5大会で金メダルなし。まずは初の世界女王、そして五輪女王へ、髪の一部を金色に染めた鏡は「自分らしくやれば、おのずと結果はついてくる」と言葉に力を込めた。

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