【玉ノ井親方 視点】高安1差も気になる相手を押し切れない相撲 残り3日出せる力を出し切る覚悟で

2023年09月21日 19:37

相撲

【玉ノ井親方 視点】高安1差も気になる相手を押し切れない相撲 残り3日出せる力を出し切る覚悟で
錦木をはたき込みで下す高安(右)。左は熱海富士(撮影・久冨木 修) Photo By スポニチ
 【大相撲秋場所12日目 ( 2023年9月21日    東京・両国国技館 )】 高安は錦木に勝って熱海富士に1差に迫った。ただ、相撲内容は決して良くはなかった。もろ手突きから相手の左脇をハズで押して前に出ようとしたが、腰の重い錦木に力が伝わらず逆に押し込まれた。
 10日目の熱海富士戦で腰を痛めたようで、体に力が入っていない感じの取り口だった。前半戦の内容とは違い、ここ何番か、相手を押し切れない相撲が続いているのが気になる。

 ただ、どの力士も体のどこかに不安を抱えながら取っている。終盤になれば特にそうだ。残り3日、せっかく良い位置につけているのだから、出せる力を出し切る覚悟で思い切り当たっていくしかない。

 貴景勝も膝の状態は万全ではない。それでも、2連敗中だった琴ノ若を力強い相撲で押し切った。今場所は良い時と悪い時の波があるが、9日目の豪ノ山戦から流れが変わった。

 あす13日目は熱海富士との直接対決。首位から引きずり下ろすチャンスだ。精神的には失うものがない熱海富士が有利かもしれないが、正面からまともにぶつかる相撲になれば、大関優位の展開になると見ている。(元大関・栃東)

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