赤字覚悟のハンド男子に1000万円 五輪報奨金に協会「借金してでも」

2023年10月31日 04:33

ハンドボール

赤字覚悟のハンド男子に1000万円 五輪報奨金に協会「借金してでも」
パリ五輪出場を決めた彗星JAPAN(前列左から)蔦谷、杉岡、東江、坂井、渡部(中列同)中村、吉野、吉田、泉本、可児、岡本(後列同)元木、玉川、部井久、高野、山田(撮影・吉田 剛) Photo By スポニチ
 ハンドボールのパリ五輪男子アジア予選で優勝し、36年ぶりに自力で出場権を獲得した日本代表が30日、都内で会見した。主将の東江(あがりえ)雄斗(30=ジークスター東京)は「優勝できて自信につながった。これが僕たちの第一歩」と語り、本大会へ「まずは1次リーグ突破、ベスト8が目標。そこからメダルに挑戦する」と決意を新たにした。
 歴史的な快挙に、うれしい悲鳴も上がった。日本協会の規定では、五輪出場権獲得で代表チームに報奨金1000万円授与と定められている。今年7月に就任したばかりの金丸恭文会長は「知らなかった」と苦笑いしつつ「(宮本英範)専務理事からは赤字だと言われているが、借金してでも払いたい。規定に沿って喜んで払う」と約束した。

 さらにジークスター東京のオーナーを兼ねる金丸会長は、同クラブと今夏に来日して親善試合を行ったフランスの強豪パリSGと定期的にミーティングを開催。五輪前の壮行試合での再戦について会長は「ぜひやってみたい。大がかりな仕掛けができれば」と意欲的。若手選手の欧州留学なども積極的にバックアップする構えだ。この日の夜は、宮本専務理事の自腹でイタリアンで祝勝会を開催。長年閉ざされていたアジアの壁をこじ開け、“彗星(すいせい)JAPAN”の勢いは加速するばかりだ。

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