幕下・若隆景「順調に回復してきた」4場所ぶり復帰へ、黒まわしの決意 師匠は出場の方針示す

2023年10月31日 14:44

相撲

幕下・若隆景「順調に回復してきた」4場所ぶり復帰へ、黒まわしの決意 師匠は出場の方針示す
丹治(右)と申し合い稽古を行う若隆景(撮影・前川 晋作) Photo By スポニチ
 大相撲の元関脇・若隆景(28)が31日、福岡県須恵町の荒汐部屋で7番の申し合い稽古を行った。
 幕下の申し合いに参加し、荒篤山(29)、大青山(23)、若隆元(31)、丹治(17)を相手に計7番。おっつけで下から攻める得意の形や、四つに組み合ってじっくり攻める相撲などさまざまな取り口で感触を確かめた。実戦稽古は約2週間ぶり。「久々の稽古で、今日は寒かったので体の動きがちょっと…徐々に慣らしながらやっていけたら」とここから調子を上げていくつもりだ。

 関脇だった春場所13日目に右膝前十字靱帯を断裂し、場所後の4月4日に再建手術。それからリハビリに専念し、夏場所から3場所連続全休で5年半ぶりに関取の座を明け渡した。九州場所(11月12日初日、福岡国際センター)の番付は東幕下6枚目。この日からは関取の象徴の白まわしではなく、新調した黒まわしを締めた。「手術に踏み切った時点で、時間がかかるのは分かっていた。それでもここまで順調に回復してきたので、またケガしないように稽古していきたい」。出場できない悔しさを押し殺し、着実に復帰への準備を進めてきた。
 8月末に実戦稽古を再開してから2カ月。「少しずつ良くなってきているのかな。順調に来ているとは思います」と手応えを得ながらも、九州場所の出場については「最終判断はまだ先になると思う」と明言を避けた。師匠の荒汐親方は「順調にいけば、痛みとか出なければ」と出場させる方針を示した。

 昨年の九州場所は関脇で勝ち越し、自身初の年間最多勝を受賞。あれから1年、番付は一気に幕下まで落ちた。「しっかりやれることをやって、また土俵で活躍する姿を見せられたらなと思います」。多くのファンが待ち望む復帰の日は、すぐそこまで近づいている。

おすすめテーマ

2023年10月31日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム