日大違法薬物問題 第三者委員会は“隠蔽”の表現避ける「立証なければ事実なしの判断基準で動いて…」

2023年10月31日 16:59

アメフト

日大違法薬物問題 第三者委員会は“隠蔽”の表現避ける「立証なければ事実なしの判断基準で動いて…」
<日本大学アメリカンフットボール部薬物事件対応に係わる第三者委員会による記者会見>記者会見を行った第三者委員会の綿引万里子委員長 (撮影・西川祐介) Photo By スポニチ
 日大アメリカンフットボール部の違法薬物事件で、事件を調査していた第三者委員会が31日、都内で会見を開き、調査内容について報告した。
 出席者は委員長で元名古屋高裁長官の綿引万里子弁護士、委員の中村直人弁護士、中大理事の小林明彦弁護士。

 報告書では、事件対応を担当した沢田康広副学長が7月にアメフト部の寮で大麻のような不審物を見つけた際、警視庁への報告が12日後だったことに関し、理事長らにすぐに情報共有がされなかったことや、不審物を学内で保管していたことなどを問題視。学内調査が不適切だったことや、調査内容に関する林理事長や酒井健夫学長、沢田副学長らの対応に問題があるとして、ガバナンス(組織統治)が機能不全に陥っていたと指摘した。

 質疑応答では、沢田副学長らによる隠蔽と認識しているか問われた。綿引委員長は「隠蔽という名前を付けるかどうかということかなとは思いますけど、何度も報告書でも触れているけれど、立証されていなければ、事実としてはないという、この判断基準はおかしいと思いますけど、そういう判断基準で日大が動いてしまったそこが問題なんじゃないか」と指摘。「隠そうという。事実がないと収めてしまおうという、そういう姿勢が間違ってましたね」と答え、隠蔽という表現を避けた。

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