元小結・豊真将の立田川親方が錣山襲名&部屋継承へ…決断の裏には弟子への思いやり

2023年12月18日 19:17

相撲

元小結・豊真将の立田川親方が錣山襲名&部屋継承へ…決断の裏には弟子への思いやり
取材に応じる立田川親方(撮影・村上 大輔) Photo By スポニチ
 大相撲の元関脇・寺尾(錣山親方=本名・福薗好文)が17日、うっ血性心不全のため60歳で死去した。突然の訃報から一夜明けた18日、立田川親方(元小結・豊真将)が部屋を継承する見通しであることが分かった。
 豊真将は、錣山親方が育てた関取第一号。15年初場所で現役を引退してからは、立田川親方として錣山部屋で後進の指導にあたってきた。この日、部屋の力士やおかみさんらと話し合い「私が部屋を引き継いでいけるよう動いている」と、錣山を襲名して師匠になる決意を固めた。

 師匠は昨年から入退院を繰り返すなど体調が優れておらず、その頃から「俺が亡くなったら次はおまえだからな」と後任を託されていたという。昨夜、息を引き取った師匠の顔を見た時に「教えてもらったことを僕で途絶えさせてはいけない。師匠の教えを全て引き継いで弟子たちに教えていくのが僕の役目」と胸から湧き上がる思いがあった。

 訃報から一夜で大きな決断。「一番不安なのは、僕じゃなくて弟子だと思う。部屋がなくなるとか思わせたくないし、弟子たちが今までと変わらない環境で相撲を取れるようにしたい」。そこへ至った裏には、大切な弟子たちを思いやる優しさがあった。

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