新十両・阿武剋「うれしい反面、悔しさも」日体大同期・大の里に刺激 目指すは“ざんばら新入幕”

2024年03月27日 19:17

相撲

新十両・阿武剋「うれしい反面、悔しさも」日体大同期・大の里に刺激 目指すは“ざんばら新入幕”
新十両昇進を果たした阿武剋(左)と師匠の阿武松親方(撮影・前川 晋作) Photo By スポニチ
 日本相撲協会は27日、エディオンアリーナ大阪で夏場所(5月12日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議を開き、阿武剋(23=阿武松部屋)、塚原改め栃大海(24=春日野部屋)、風賢央(24=押尾川部屋)の3人の新十両昇進が決まったと発表した。阿武剋はこの日、エディオンアリーナ大阪で昇進会見を行った。
 初土俵から所要3場所での関取昇進。「素直にうれしい。これから頑張っていこうという気持ち」と決意を新たにした。ここまで順調な出世も「結果的に勝ち越せているけど、良い相撲は3場所で3~4番ぐらいしかなかったので満足はしていない」と厳しめの自己評価。「自分から先に仕掛けないと負ける。まだ勉強することもたくさんある」と課題を挙げた。

 昨年九州場所で初土俵を踏んだ“最後の幕下15枚目格付け出し力士”。22年の全国学生選手権では、日体大同期の中村泰輝(現幕内・大の里)を決勝で破って学生横綱に輝いた。その大の里が春場所で千秋楽まで優勝を争うなど幕内で活躍していることについて「仲間が活躍していてうれしい反面、自分がまだそこに行けてない悔しさもある」という。「自分も早くそこに加わって一緒に頑張りたい」と幕内の土俵での再会を見据えた。

 新十両場所へ「2桁勝ちたい。もちろん優勝を狙っていきます」と目標を述べた。まだざんばら髪で、まげが結えるのは秋場所頃になる予定という。日体大同期の大の里に続く“ざんばら幕内力士”を目指し「頑張りたいですね」と意気込んだ。

 会見に同席した師匠の阿武松親方(元幕内・大道)は「力どおりの結果が出たのでは」とここまでの阿武剋を評価。「相撲に対して熱い気持ちを持っている。学生横綱で自分も責任があるので、しっかり稽古を積ませて頑張らせたい」と期待を込めた。

 ◇阿武剋 一弘(おうのかつ・かずひろ)本名=バトジャルガル・チョイジルスレン。2000年(平12)5月5日生まれ、モンゴル・オブス県出身の23歳。中学時代は数学オリンピックで県大会優勝した経験がある。16年春に来日し、神奈川・新名学園旭丘高に相撲留学。2年時に関東大会無差別級優勝。3年時に全国高校総体準優勝。日体大1年時に東日本新人戦準優勝。2年時に全国学生選手権8強。3年時に東日本学生体重別無差別級優勝。4年時に東日本学生体重別無差別級優勝、全国学生選手権優勝。22年12月末、阿武松部屋に入門。23年九州場所、幕下15枚目格付け出しで初土俵。1メートル84、154キロ。

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