清宮衝撃デビュー!プロ初打席フェン直二塁打 札幌D沸いた

2018年05月03日 05:30

野球

清宮衝撃デビュー!プロ初打席フェン直二塁打 札幌D沸いた
2回2死、二塁打を放つ清宮 Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   日本ハム0―1楽天 ( 2018年5月2日    札幌D )】 日本ハムのドラフト1位・清宮幸太郎内野手(18)は2日、本拠・札幌ドームで行われた楽天戦に「6番・DH」で初出場し、2回のプロ初打席で岸孝之投手(33)から中堅フェンス直撃の二塁打を放った。2、3打席目は空振り三振に倒れ、岸に完封勝利を許した。高校通算最多の111本塁打を誇るスラッガーは鮮烈デビュー戦を飾ると同時に厳しさも味わった。
 大歓声が心地よく、力が湧いた。1軍初打席のファーストスイング。清宮は札幌ドームを埋めた2万7661人の観衆を魅了した。

 「ファンの方が地響きのような歓声を上げてくれてうれしかった。(早実時代にプレーした)甲子園や神宮とまた違った今まで聞いたことがないようなものだった」。2回、カウント1―1からの3球目。岸が投じた145キロ直球を真芯で捉えると、打球はバックスクリーンに向かって飛んだ。中堅フェンス直撃の二塁打。惜しくもプロ初本塁打とはならなかったが、日本を代表する右腕からチーム初安打を放った。

 「安打が1本出たことは自信につながるけど、打てなかったことで課題が見つかった」

 5回の第2打席でも初球の直球を引っ張り、火の出るようなファウル。ここから「プロの洗礼」を浴びた。岸をリードした嶋は言う。「ナメてかかったらやられる」。清宮は1打席目には投げてこなかったチェンジアップで空振り三振。直球の軌道から沈む球に「途中まで真っすぐに見えた」と驚く。ベンチでも先輩たちから「あれは日本一のチェンジアップだから」と言われ、納得した。「怖いもの知らずだった」。0―1の7回2死三塁の同点機でも同じ球種で空振り三振。狙っていたが、打てなかった。

 「うれしいことや悔しいこと、いろんなことが詰まりすぎた一日。楽しめました」。3月中旬に限局性腹膜炎と診断され、開幕1軍を逃した。それでも2軍で4本塁打を放ち、ついに1軍昇格した。打席に入る際には「みんなが知っていてファイターズっぽい」と人気SF映画「スター・ウォーズ」のテーマ曲で登場。壮大なスケールの音楽にふさわしい衝撃のプロ初安打だった。振り返れば、大谷(現エンゼルス)も岸からデビュー戦となった開幕戦でプロ初安打を放ち、スター街道を駆け上がった。

 昇格即先発でデビューさせた栗山監督は「みんなワクワクしただろ。これが、夢や感動を与えていくスタート」と言った。「1軍は勝つことを求められる空間。次こそはチャンスで打ちたい」と清宮。ゴールデンルーキーの怪物伝説が幕を開けた。 (東尾 洋樹)

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