エンゼルス・大谷 トラック直撃150メートル弾! 圧巻フリー打撃15発 WBCへアイドリングOK

2023年02月26日 02:30

野球

エンゼルス・大谷 トラック直撃150メートル弾! 圧巻フリー打撃15発 WBCへアイドリングOK
打撃練習で柵越えを放ち喜ぶ大谷(撮影・光山 貴大) Photo By スポニチ
 海の向こうで、二刀流侍がエンジン全開だ。エンゼルス・大谷翔平投手(28)が24日(日本時間25日)、フリー打撃で驚異の推定150メートル弾を放つなど調整ペースを上げてきた。前日の35スイングで柵越え8本を上回る、31スイングで7連発を含む15発。侍ジャパン合流へ早ければ4日後の日本時間3月2日となる帰国を前に、宮崎で実戦がスタートした侍戦士と同じように充実の調整が続く。
 「ガコン!」と響いた強烈な衝撃音に、無邪気な大男たちが「Yeah!」と歓声を上げた。主役の大谷はバットを手に両手を上げてニッコリ。右中間フェンス奥の駐車場で、被害にあったのはピックアップトラックの「トヨタ・タコマ」。推定150メートルの超特大弾は、大谷の上昇し続ける調子の表れだった。

 マイナー施設での屋外フリー打撃。8スイング目がトラックの荷台に直撃した。幸い荷台は特殊な樹脂素材のふたで覆われていたため破損はなかったが、持ち主の球団スタッフは「無事で良かった。明日から別のところに駐車するよ」と青ざめていた。

 15本の柵越えは、次々とゲームのように“標的”を捉えた。トラックの2台左に止めてあったジープにワンバウンドで当て、バックスクリーン左横のヤシの木直撃が2本。右翼後方の2階建てクラブハウスの屋根にも3本届いた。最後の15本目は中堅奥の駐車場の巨大ゴミ箱にズドン。規格外の飛距離に、今季就任したマーカス・テームズ打撃コーチは「僕の車にも当たりそうだった。翔平は“OK、次は当てるよ”と言っていたよ」と笑った。

 圧巻のフリー打撃後は、メイン球場で打者として2日連続の「ライブBP」に参加。右投手3人に対し5打数無安打、3三振、1四球。結果こそ出なかったが、打席数を多くこなしてじっくりと右投手の投球に目を慣らした。今後は26日(同27日)のホワイトソックス戦、27日(同28日)のジャイアンツ戦にDHでオープン戦出場。28日(同3月1日)のアスレチックス戦で投手として登板後、キャンプ地を離れ日本に向かう。

 キャンプイン後「今までの中でも一番、今のところいい」と話していた大谷。取材対応はなかったが、その打球が全てを物語っている。(柳原 直之)

 ▼大谷の特大弾 公式戦では21年6月8日のロイヤルズ戦の初回、左腕・バビクからエンゼルスタジアムの右中間最上段へ放った470フィート(約143.3メートル)弾が自身最長。公式戦以外では、21年7月12日のオールスター戦前日のホームランダービーでの驚異の156.4メートル弾がある。日本選手初出場だった1回戦でソト(当時ナショナルズ)と対戦。標高1マイル(約1600メートル)でボールが飛びやすいクアーズ・フィールドで、右中間へ放った513フィート(約156.4メートル)など、500フィート(約152.4メートル)超えを1回戦トップの6本放った。

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