オリ28人で料理 18年ぶり珍記録「許した走者がソロの1人だけ」 山崎福「丁寧に」今季1勝

2023年04月21日 05:00

野球

オリ28人で料理 18年ぶり珍記録「許した走者がソロの1人だけ」 山崎福「丁寧に」今季1勝
<オ・楽>オリックス先発・山崎福(撮影・須田 麻祐子) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   オリックス3―1楽天 ( 2023年4月20日    京セラD )】 28人目の打者、山崎の三ゴロを宗が軽快にさばくと、オリックス・山崎福は表情を緩めた。チームが許した走者は3回1死からの太田の左越えソロの一人だけ。ほぼ完璧なリレーの主役はもちろん、6回2/3を1安打1失点で今季初勝利を飾った先発左腕だ。
 「一球一球気持ちを込めたのと、しっかり丁寧に狙ったところに投げるという意識で投げました。(自己採点は)100点です」

 新スタイルでテンポ良くアウトを積み重ねた。これまでは変化球中心の投球が多かったが、バッテリーを組む森に前日に「真っすぐでいきたい」と伝え、思い切り腕を振った。太田の一発だけは「そこを抑えたらもっと良かった」と悔やんだものの、3ボールになっても伸びのある直球でカウントを整え、7回2死で降板するまで危なげなかった。

 京セラドームでは昨季10試合の登板(先発7、救援3)で0勝6敗。21年10月5日の日本ハム戦以来の白星だった。「去年勝たなかったので、今日勝てて良かった」。楽天戦の先発勝利も20年11月3日以来2年半ぶり。好投が続かない傾向があり、中嶋監督から「どうしても何回かに(1回)は必ずポカが出るっていうのが今まで。“今年こそは違うぞ”ってやつを見せてほしい」と、壁を破ることを期待された。

 7回2死から比嘉、8回は山崎颯、9回は休養日の平野佳に代わって守護神を務めたワゲスパックがパーフェクト救援。投手が走者を背負う場面が1度もないまま快勝した。楽天に勝ち越し、4月1日以来の貯金2。昨季日本一の原動力となった強力投手陣は、今季も健在だ。(山添 晴治)

 ○…オリックスは3回1死から楽天の太田にソロを喫したが、4投手の継投でその他の27人は完全に抑え、対戦打者28人で試合を終えた。許した走者が本塁打の1人だけで、完全試合を逃したのは、05年5月20日ロッテ戦の中日以来史上4チーム目。過去3チームはいずれも1投手の完投で記録されており、継投でマークしたのは今回のオリックスが初となった。

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