満塁男健在だ阪神・大山 敗戦も3安打でしっかり4番の存在感 エラーには反省

2023年04月21日 05:15

野球

満塁男健在だ阪神・大山 敗戦も3安打でしっかり4番の存在感 エラーには反省
<神・広>2回、左前適時打を放った大山(撮影・岸 良祐) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神5―7広島 ( 2023年4月20日    甲子園 )】 敗戦の中で、阪神・大山が3安打1打点と気を吐いた。初回1死一塁でアンダーソンのナックルカーブをバットの先で左前打して好機を拡大し、井上の適時打を誘発すると、2回1死満塁では今度は自分が左前適時打。昨季、満塁で13打数7安打17打点、打率・533を叩き出した「満塁男」が、23年満塁初打席で存在感を見せつけた。
 「(西)純矢が粘り強く投げていたので、少しでも多く点を取ってあげたいという気持ちだった。しっかり振り切ることができた」

 初回から点の取り合いの様相を呈していた。いきなり2点を先制されながら、その裏に3点を奪い返す。逆転サヨナラで決着した18日のカード初戦の2―1、快勝だった前日19日の6―1とはまったく異なる試合展開。早めに主導権を握ることが重要となるシチュエーションで、4番のバットが満員の甲子園に快音を響かせた。不安定なアンダーソンが投じた真ん中外寄りカットボールを砕き、三遊間へ。大山の気持ちが乗り移った安打だった。

 4回に再び逆転され、5―4となっても、中盤以降にひっくり返せる底力が猛虎にはあった。だからこそ大山が悔やんだのは、8回の自身の守備だ。無死二塁から坂倉が放った一、二塁間のゴロをミットの先に当て、右翼前へとはじいた。転々とする間に二走・矢野が生還。スコアボードにともる痛恨の「E」ランプ。決定的な6点目を許した。

 「今日はあのエラーが全てなので…。申し訳ない」

 これまで何度も堅実な守備でチームを救ってきた背番号3は、うつむきながら引き揚げた。ただ、逆襲の機会はすぐに訪れる。21日からは名古屋へ舞台を移し、中日と今季初対決。昨年はシーズン最初の敵地3連戦で3タテを食らうなど、出足でつまずいた。同じテツは踏まない。(八木 勇磨)

おすすめテーマ

2023年04月21日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム