日本ハム・伏見 エスコンでの道産子&移籍後1号に「お待たせしました!」

2023年06月11日 06:00

野球

日本ハム・伏見 エスコンでの道産子&移籍後1号に「お待たせしました!」
<日・神>2回、ソロを放つ伏見(撮影・高橋 茂夫) Photo By スポニチ
 【交流戦   日本ハム4-3阪神 ( 2023年6月10日    エスコンF )】 道産子が新球場で記念の一発を放った。千歳市出身で、昨オフにオリックスからFAで加入した日本ハム・伏見寅威捕手(33)が10日、阪神戦で「8番・捕手」で先発し、2回に待望の移籍後初本塁打を放った。新本拠地「エスコンフィールド北海道」での33試合目にして、北海道出身者の第1号本塁打。チームも2連勝で再び交流戦首位タイに立ち、交流戦3カード目の勝ち越しに大きく貢献した。
 スポットライトがまぶしい。前日の先制打に続き、人生初となる2日連続のお立ち台だ。今季最多3万2558人の観客の前で、伏見は興奮気味に絶叫した。「お待たせしました!」。待望の移籍後初本塁打。エスコンでの道産子第1号は2回に飛び出した。

 「本塁打は予想外ですね。2ストライク後で、そんなに強いスイングはできないと思っていた」

 2死走者なしで迎えた第1打席。カウント2―2から、阪神先発・大竹の甘く入った118キロチェンジアップを見逃さなかった。捉えた打球は弾丸ライナーで左翼スタンドへ一直線。地元での待望の一発に「なかなかエスコンで活躍できなかったので、うれしいですね」と声が弾んだ。

 昨季、大卒10年目で初の国内FA権を取得。育ててくれたオリックス残留か移籍か、悩んでいた時に背中を押してくれたのはオリックス・中嶋監督の言葉だった。「どっちを選択しても、必ずお前のためになる」。現役時代に4球団を渡り歩いた元指揮官の言葉に迷いは消え、新天地で勝負する覚悟を決めた。

 日本ハムとの交渉の席では、球団幹部から「日本一を目指すには君の力が必要だ」と声を掛けられた。伏見は振り返る。「他の選手もいるからね。そんなこと、なかなか言えないのよ。うれしかったよね」。高校時代を過ごした東海大四(現東海大札幌)以来の北海道でのプレー。故郷への恩返しは、まだ始まったばかりだ。(清藤 駿太)

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