日本ハム 大竹もサタデー虎も止めた!交流戦首位タイで16年ぶり“アレ”見えた 加藤豪が8回V打

2023年06月11日 06:00

野球

日本ハム 大竹もサタデー虎も止めた!交流戦首位タイで16年ぶり“アレ”見えた 加藤豪が8回V打
<日・神>8回、勝ち越し打を放ち雄叫びをあげる加藤豪(撮影・高橋 茂夫) Photo By スポニチ
 【交流戦   日本ハム4-3阪神 ( 2023年6月10日    エスコンF )】 日本ハムは10日、セ・リーグ首位の阪神との接戦を制して連勝。交流戦6勝5敗となり、オリックスなど6チームと並んで首位タイに浮上した。同点の8回無死一、二塁から加藤豪将内野手(28)が決勝の中前適時打。ドラフト3位ルーキーが得点圏打率・417の勝負強さを発揮した。11日も勝利すれば、昨季の借りを返すカード3連勝。この勢いで、16年ぶりの交流戦Vも目指す。
 雄叫びを上げて、加藤豪が両拳を力強く握った。3―3の8回無死一、二塁。痛烈な打球が中前で弾むと、一塁塁上で喜びを爆発させた。

 「監督に信用してもらい不安がなくなり、打てないわけがないと思った」

 お立ち台で声を弾ませた。セオリーなら犠打の場面。打席に入る直前、阪神がタイムを取る間に作戦を確認するためベンチへ戻りかけると、新庄監督は右腕で「打て!」のサインを送った。ここで打たなければ、男が廃る。カウント2―2から、大竹が投じた外角ツーシームをジャストミート。5月31日ヤクルト戦以来、今季2度目となる決勝打で、指揮官の期待に応えた。

 7日広島戦で2リーグ制以降のプロ野球記録に並ぶ、デビューから10試合連続安打をマーク。一転、以降2試合は8打席無安打に終わったが、気持ちがぶれることはなかった。

 10年間のマイナー生活が生きている。どれだけ結果を残しても、メジャーに昇格できない日々。下積み時代に学んだのは、結果との向き合い方だった。「自分がコントロールできることだけをコントロールすれば、満足感は出るとずっと思ってきた」。自分自身の力で左右できない事柄には、とらわれない。一定のパフォーマンスを発揮できるのは、その思考法があるからだ。

 米国生まれの米国育ちは、虎党にもびびらなかった。メジャーでは経験のない熱狂的な応援。「凄いですね。ちょいちょいヤジもあった」。多少のカルチャーショックはあっても、動揺はない。なまりの強い関西弁には「なんとなく何を言っているかは分かるんですが、聞き取れないんです」と笑った。

 交流戦4カードで3つ目の勝ち越し。阪神の開幕から続いた土曜日の連勝を「8」で止め、開幕6連勝だった大竹も止めた。さらに「今季3連敗なし」の不敗神話も止めての交流戦首位タイ浮上。試合後に広報を通じて発表した指揮官の言葉にも充実感が漂う。

 「本当にいいチームになってきたなぁ」

 江越は古巣相手に、前日の本塁打に続き、二塁打で出塁した8回に決勝のホームを踏んだ。3タテを食らった昨季の借りは、3連勝で返すのみ。その先に交流戦Vが見えてくる。(清藤 駿太)

 ≪19年以来阪神に勝ち越し≫日本ハムが阪神に2連勝でカード勝ち越しを決めた。交流戦で日本ハムが阪神に勝ち越すのは19年以来。11日も勝利し阪神戦シーズン全勝となれば、ホーム、ビジターで2試合ずつの4試合制だった07、12年に次いで11年ぶり3度目となるがどうか。

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