×

【落合×東尾対談】東尾氏が初の日本一でとった行動 胴上げ投手の特権に「ずっと自分だけで1人…」

2023年06月20日 17:00

野球

【落合×東尾対談】東尾氏が初の日本一でとった行動 胴上げ投手の特権に「ずっと自分だけで1人…」
「落合博満のオレ流チャンネル」に出演した東尾修氏(右)と握手を交わす落合博満氏 Photo By スポニチ
 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(69)が20日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。「博満の部屋」の第2回目として、プロ野球歴代10位の通算251勝を挙げた東尾修氏(73)をゲストに招いて対談を行った。
 今回の動画では、視聴者からの質問に答える形で対談が行われた。質問は「プロ野球人生で一番の思い出は何ですか」。東尾氏は「やっぱり、弱いチームから始まって日本一になった瞬間」と語った。

 1982年の日本シリーズ、西武は中日を4勝2敗で下し、西武としては、埼玉・所沢への本拠地移転後では初、西鉄時代を含めても24年ぶりの日本一となった。東尾氏にとって、プロ14年目での初のリーグ優勝、日本一だった。「九州時代から始まって、西武になって強くなって、初めて中日との日本シリーズ行って」と感慨深げに話した。

 そのシリーズで東尾氏は、試合途中から登板して試合を締める役割を担い、4試合に登板。計13回2/3を投げて、防御率0.00の活躍でシリーズMVP、胴上げ投手となった。日本一決定試合となった1982年10月30日の第6戦(ナゴヤ)。7―4の8回から登板し、最後は9―4と点差が広がって9回のマウンドに立った。

 「点差がある程度開いて、今から日本一になる時、みんながベンチから出ようとしてるわけよ。でも、わざと長く(球を)持ってたわけよ。ずっと自分だけで1人…。あの時が一番嬉しかった」と語った。その景色をマウンドから見られるのは東尾氏だけの特権だった。「田淵さんが、俺に“早く投げろ、早く投げろ”って、ベンチから出かかってるわけさ。だけど“投げん投げん”ってじーっと持ってたわけよ、わざと」と東尾氏。「バッターは大島康徳やったね。自分だけの1人の楽しみを、たった20秒か30秒だけど、これが一番うれしかった」とした。

 「名古屋から帰ってきて、銀座に行って、田淵さんらみんなとどんちゃん騒ぎして…。ああ、こんないい日があるんだと。弱いチームだったからさ、それまで」と大切な思い出を明かした。

おすすめテーマ

2023年06月20日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム