【阪神・大山が激白(2)】「感じ取ってもらえるような選手になりたいと思っています」

2023年06月20日 06:31

野球

【阪神・大山が激白(2)】「感じ取ってもらえるような選手になりたいと思っています」
大山(左)と前川 Photo By スポニチ
 阪神・大山悠輔内野手(28)がスポニチの独占インタビューに応じ、4番打者としての覚悟を激白した。チームトップの39打点と7度の勝利打点を記録し、貯金14で首位に立つチームをけん引。「何を考えているか分からない打者」を理想像の一つに挙げ、“大山流”の「4番道」について言及した。今季は全試合で打線の中心に座る大砲が「アレ(優勝)」へ向けた熱い思いも明かした。<取材・構成 倉世古 洋平、八木 勇磨>
【阪神・大山が激白(2)】

 ――28歳の現在、若手への接し方で心がけていることはある。
 「いろいろな会話をするようにしています。野球のことも、それ以外のことも。とにかく会話をするようにしています。後はもう、“好きにやってもらいたい”という気持ちがあるので。チームのことは僕らの年代がしっかりやって、年下の選手にそういうのを求めてしまうのは良くない。僕が若い時に先輩方にしてもらったように、若手はまず、自分のことを思い切ってやってもらいたいです」

 ――大山選手が求めるリーダー像とは。
 「言葉で伝えるというのは得意ではないので、見てほしいですね。“こういうことをしているんだ”と。姿勢を見てもらった方が、僕自身も手を抜けなくなる。そっちの方が自分にとってもいいのかなと思います。だからといって、僕も手を抜くつもりもないです。だから、感じ取ってもらえるような選手になりたいと思っています」

 ――今季のチームは連敗が少ない。選手間で意識していることはある。
 「途中出場が多い選手、特に糸原さん、原口さんがベンチを盛り上げてくれているので、そこが凄く大きいんじゃないかなと思っています。先発の選手が試合に入りやすい雰囲気をつくってくれますし、年上が率先して盛り上げてくれるので、年下が、それに付いていっている感じがあります。2人の存在は凄く大きいです」

 ――2年前の21年はゲーム差なしの勝率5厘差で優勝を逃し、昨季の22年は開幕9連敗をした。異なったタイプの過去2年の悔しさは、今季にどう生きているか。
 「それは分からないですね。僕らは優勝したことがないので、優勝がどういうものか分からない。だから先を見るのではなくて、一試合、一試合をしっかりやれば、いい結果がついてくると考えています。昨年の連敗は、やっぱり何か、どこかで止められたんじゃないか…っていう気持ちもあります。そういう意味ではベンチの雰囲気などは生きているのかなと思いますし、おととしのいい時の雰囲気、そういうのを続けていく必要があるなと思います」=終わり=

 ▽阪神選手の年齢構成 今年の阪神の最年長選手は二保と西勇の33歳シーズン。12球団で唯一34歳以上がおらず、打線も20代中心。直近の18日ソフトバンク戦の先発メンバーでも、30代は野手最年長・梅野の32歳1人だけ。残り8人のうち大山、近本、木浪の94年生まれ(=29歳シーズン)3人が梅野に次ぐ年長者だった。

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