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大谷 30号は自己最長150メートル特大弾!ア・リーグ62年ぶり6月15発で月間MVPも当確

2023年07月02日 02:30

野球

大谷 30号は自己最長150メートル特大弾!ア・リーグ62年ぶり6月15発で月間MVPも当確
<エンゼルス・ダイヤモンドバックス>6回、大谷は30号ソロを放つ(撮影・沢田 明徳) Photo By スポニチ
 【インターリーグ   エンゼルス2ー6ダイヤモンドバックス ( 2023年6月30日    エンゼルスタジアム )】 エンゼルスの大谷翔平投手(28)が30日(日本時間1日)、ダイヤモンドバックス戦に「2番・DH」で出場し、2試合連発の30号ソロを放ち、3年連続で今季メジャー一番乗りとなる30本塁打をマークした。今季メジャー最長で、自己最長も更新する打球飛距離493フィート(約150・3メートル)の特大弾。「最高の6月」を15本塁打で終え、日本選手と球団の月間最多記録をさらに更新した。
 音の大きさ、響きが違う。0―5の6回無死。大谷のバットから爆発音が鳴り響いた。3万4957人の地鳴りのような大歓声に包まれた速度115・1マイル(185・2キロ)の打球は、右翼上段席の広告看板をかすめるように搬入口に消えた。

 甘いスライダーを完璧に捉えられた左腕ヘンリーは「耳にしたくない音だった」と打球を目で追うことなく被弾を確信。昨季までヤクルトでプレーした敵軍の右腕マクガフは「月まで飛んだね」とあきれ、フィル・ネビン監督も「今後、あんなにも遠く飛ぶ当たりは見られないだろう」と目を丸くした。打球飛距離は自己最長493フィート(約150・3メートル)で、これまでの同470フィート(約143・3メートル)を7メートルも更新。データ解析システム「スタットキャスト」が本格導入された15年以降、エンゼルスタジアムでの最長記録となり、今季メジャー全体で最も飛んだ一打となった。

 3年連続30号は日本選手初で、今季メジャー一番乗り。大谷特有の体に巻き付くようなスイング軌道から規格外の飛距離を生んだ。出場82試合で30本は、ア・リーグ新記録の62本塁打でMVPに輝いた昨季のヤンキース・ジャッジと全く同じペース。大谷はここまで年間57本ペースだが、初の60本塁打の大台や記録更新も夢ではない。さらに打率も・310に上げ、リーグトップのオリオールズ・ヘイズに6厘差と最接近の4位。両リーグトップの30本、67打点と合わせた3冠王も現実的な目標になってきた。

 得意の6月は15本塁打で終え、日本選手と球団の月間最多記録をさらに更新。6月に15本塁打は、ア・リーグでは1961年のロジャー・マリス(ヤンキース)以来、62年ぶり4人目となった。さらに03年松井秀喜に並ぶ日本選手最多の月間29打点、打率・394、OPS1・444とア・リーグで断トツの数字を残し、日本選手単独最多となる3度目の月間MVPは当確だ。チームは敗れて手痛い3連敗となったが、頼みの大谷は絶好調。リーグ最多得票で選ばれたオールスター戦(11日=日本時間12日、シアトル)も控える勝負の7月へと向かう。(柳原 直之)

 ≪15年以降で歴代最長弾は505フィート≫測定器スタットキャストが導入された15年以降で歴代最長弾は、レンジャーズ・マザラが19年6月21日のホワイトソックス戦で記録した505フィート(約153.9メートル)。500フィート以上は3人で、この日の大谷の493フィート弾は歴代13位タイに相当する。22年10月5日のトラウトの490フィート(約149.4メートル)を抜き球団最長。日本時代には侍ジャパンの一員で臨んだ16年11月13日とのオランダとの強化試合で、東京ドームの天井の隙間に入り込む「認定二塁打」を放ち、推定飛距離160メートルとも騒がれた。

 ≪6月の月間15本塁打はア・リーグ史上4人目≫6月の月間15本塁打は、30年ベーブ・ルース(ヤンキース)、34年ボブ・ジョンソン(アスレチックス)、61年ロジャー・マリス(ヤンキース)に次ぎ、ア・リーグ史上4人目で、歴史的な一発となった。マリスはこのシーズン、4月を終えて1本塁打だったが、月別最多となる6月の15発で加速。最終的に61本塁打し、ルースが残したシーズン60本塁打の不滅の記録を34年ぶりに更新する大きなきっかけとなった。ナ・リーグでは98年のサミー・ソーサ(カブス)が6月に20本塁打し、月間本数の大リーグ記録にもなっている。ここまで11盗塁しており、7月に入る前に「30本以上&10盗塁以上」はそのソーサ以来2人目。月間29打点は03年6月の松井秀喜(ヤンキース)に並び日本選手最多となった。
 

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