「東大志望の双子バッテリー」白陵敗退も金井ツインズ大健闘 コンビ歴9年「投げたい球種、分かります」

2023年07月02日 19:05

野球

「東大志望の双子バッテリー」白陵敗退も金井ツインズ大健闘 コンビ歴9年「投げたい球種、分かります」
<白陵・神戸北>7回、同点にベンチで喜ぶ白陵・金井晴琉(左)颯良(右)(撮影・後藤 正志) Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権兵庫大会1回戦   白陵3―11神戸北 ( 2023年7月2日    明石トーカロ )】 兵庫大会の試合が2日に始まり、白陵は神戸北に3―11で敗れて、初戦敗退となった。
 白陵のバッテリーは、投手・金井颯良(そら=3年)と捕手・晴琉(はる)の双子が務めた。先発を託された背番号1・颯良は、6回110球、3失点の力投。晴琉の配球に首を振らず、「思い切って投げてこい」の言葉を信じて力強く腕を振った。

 「今日は変化球が良くなかったけど(晴琉が)全部止めてくれた。低めに投げづらいと感じたことがない。僕を補ってくれる存在です」

 投手の颯良が兄、捕手の晴琉が弟の二卵性双生児。幼稚園の頃から公園で野球を楽しみ、小学4年になると2人同時に野球を始めた。その頃から2人はバッテリーだった。バッテリー歴9年。捕手の晴琉が「僕たちは仲がいい。登下校も常に一緒。投げたい球種が分かる気がする」と明かすように、2人はいつも通じ合ってきた。中学受験で中高一貫校の白陵中に合格。2人で切磋琢磨しながら、この日の晴れ舞台にたどり着いた。

 県内屈指の進学校で、2人とも志望校は東大理科1類だ。弟の晴琉は、大学でも野球を続けると言う。一方、兄の颯良は、大学で野球を続けるか、高校で区切りをつけるか決めきれずにいた。そして、高校最後の一戦を終えて心が決まった。

 「高校までで野球を辞めようと思っていた。だけど今日“野球って楽しいな”と感じた。大学でも続けたいです」

 双子バッテリーは、この一戦で見納めではなさそうだ。東大でのバッテリー結成を目指す。

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