エンゼルス・大谷 62発のジャッジより早い86戦目で31号 飛距離も桁違い10本目440フィート以上

2023年07月04日 02:30

野球

エンゼルス・大谷 62発のジャッジより早い86戦目で31号 飛距離も桁違い10本目440フィート以上
<エンゼルス・ダイヤモンドバックス>8回、ソロ本塁打を放った大谷(撮影・沢田 明徳) Photo By スポニチ
 【インターリーグ   エンゼルス5―2ダイヤモンドバックス ( 2023年7月2日    アナハイム )】 エンゼルスの大谷翔平投手(28)が2日(日本時間3日)、ダイヤモンドバックス戦の8回に31号ソロを放った。86試合消化時点の31本は、昨季ア・リーグ新の62本塁打を放ったヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(31)を上回るペースだ。また、大リーグ機構は11日(同12日、シアトル)の球宴の投手と控え野手を発表。ファン投票によるDHに続き、投手でも選ばれ3年連続で投打二刀流で選出された。
 豪快な本塁打をかっ飛ばす、約50分前に吉報が届いた。11日に開催される球宴。投手と控え野手が発表される中、大谷はファン投票によるア・リーグのDHに続き、投手でも選手間投票で同5位の121票を集め選出された。3年連続3度目となる投打同時選出。「光栄です。選出に恥じないように精いっぱいプレーします」と球団を通じてコメントを寄せた。

 すでに選ばれていたDHでも、選手間投票で2位に400票差をつけ最多得票。その打棒を存分に見せつけたのは、4―2の8回2死走者なしの場面だ。初対戦の左腕、K・ネルソンに追い込まれながら、4球目の甘いスライダーを強振。打球はぐんぐん伸び、瞬く間に右翼席2階の通用口に吸い込まれた。チームの連敗を4で止めるダメ押しの31号ソロは、打球速度115・4マイル(約185・7キロ)、打球飛距離454フィート(約138・4メートル)を計測。6月30日のダイヤモンドバックス戦で放った自己最長493フィート(約150・3メートル)弾に続き、同440フィート(約134・1メートル)以上は今季、メジャー1位の10本目だ。規格外のパワーに、K・ネルソンは「失投を逃さない能力が他の打者と違うレベル」と脱帽するほかなかった。

 勢いが止まらない。昨季、ア・リーグ新記録の62本塁打を放ったジャッジはチームが89試合消化時点で31本だったのに対し、大谷は同86試合で到達。日本勢最多となる6月の月間15本塁打がものをいい、ジャッジを3試合上回るスピード記録となった。現時点で年間58発ペースだが、プレーオフ進出争いが佳境に入る後半戦はおのずと集中力も高まってくる。さらにペースを加速させることも十分に可能で、「62発超え」も決して夢物語ではない。

 93回目を迎える「ミッドサマー・クラシック(真夏の祭典)」まであと9日。指揮官は昨年は回避した登板の可能性について「翔平の決断になる」と今後の見通しを語った。2年ぶりの投打同時出場を巡る狂騒曲は、ヒートアップするばかりだ。(柳原 直之)

 ≪30度目「トラウタニ弾」≫大谷とトラウトのアベック本塁打「トラウタニ弾」は現役最多の通算30度目となった。チームは21勝9敗の勝率.700を誇り、今季に限れば8度目で7勝1敗の同.875だ。球団記録はトラウトとアルバート・プホルスの48度。大リーグ記録はブレーブスのハンク・アーロン、エディ・マシューズの75度。

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