阪神 54年前の雪辱なるか 防御率トップ争いに若虎3人が参戦 目指せ!3傑独占で優勝、カギは夏場

2023年07月04日 07:30

野球

阪神 54年前の雪辱なるか 防御率トップ争いに若虎3人が参戦 目指せ!3傑独占で優勝、カギは夏場
キャッチボール前に大竹(右)と笑顔で言葉をかわす村上(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【タイガースデータ 】 前半戦で阪神躍進の立役者となっている大竹、村上、才木の先発トリオ。3人合わせて17勝8敗で、9個の貯金をつくっている。そろって防御率1点台の好投を続けていて、シーズン防御率の上位3人を同一チームで独占すれば、1990年の巨人以来、プロ野球6度目の快挙だ。
 防御率ランキングに登場するためには、規定投球回(チームの消化試合数と同数)が必要になる。3人でトップ3を独占したのは6月4日。その翌日に阪神は52試合目を消化したため、全員が圏外となった。以降は先発登板するたびにランキングに登場し、次の登板を迎えるまで一時的に名前が消えることを繰り返している。昨季のセ・リーグ防御率1位・青柳(2・05)、2位・西勇(2・18)が不振にもかかわらず、別の3人で快記録が狙えそうなところに阪神投手陣の層の厚さが見て取れよう。

 懸念されるのは、大竹ら3人にシーズン規定投球回到達の経験がないということ。投手も打席に立つセ・リーグは、好機で投手に代打を送られることから、初の規定投球回到達で最優秀防御率を獲得したのは外国人投手を除けば99年の巨人・上原浩治が最後だ。猛暑の中で6連戦が続く夏場に、どれだけイニングを稼げるかがカギとなる。

 過去にシーズン防御率3傑を独占したのべ5チームのうち、69年の阪神だけが2位でリーグ優勝を逃した。若手トリオが54年前の雪辱を果たせるか。今後の登板試合に注目したい。 (記録担当・石丸 泰士)

おすすめテーマ

2023年07月04日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム