DeNA・バウアー打倒“TGCローテ” 中4~6日で自在登板OK 混セ斬り捨て進む優勝へのランウエー

2023年07月04日 05:30

野球

DeNA・バウアー打倒“TGCローテ” 中4~6日で自在登板OK 混セ斬り捨て進む優勝へのランウエー
プライオボールをフェンスに当てるトレーニングを行うDeNA・バウアー Photo By スポニチ
 首位の阪神を1・5ゲーム差で追う2位のDeNAは、ここまで5勝をマークしているトレバー・バウアー投手(32)を“TGCローテーション”でフル回転させて上位4チームの混戦を抜け出す。中4か5日の短い登板間隔を希望する右腕は今月に阪神、3位の広島、4位の巨人戦への先発登板が可能。勝負の8月も3チームと計6カードが組まれており、自在に登板日を組むことが可能な助っ人が98年以来25年ぶりのリーグ優勝への鍵を握る。
 横浜スタジアムで行われた投手練習。バウアーはマウンドとは対照的な、穏やかな表情で汗を流した。来日当初から「自分は中4日で米国で10年間やった。この登板間隔が一番慣れている」と短い間隔もいとわない助っ人が優勝への使者となる。

 チームは2位で首位・阪神と1・5ゲーム差だが、3位の広島、4位の巨人も含め5・5差に4チームがひしめく。次回は中4日で6日のヤクルト戦(横浜)が確実で、その後は中5日以内の間隔で12日の阪神戦(甲子園)、前半戦最終戦となる17日の広島戦(横浜)、後半戦開幕カードの2戦目である23日の巨人戦(同)に登板する見込み。もちろん球数や疲労度で流動的な部分はあるが、中4~6日で自在に登板を組める右腕は、首脳陣にとって貴重な存在だ。

 実際、初登板初勝利を挙げた5月3日の広島戦以降、中4日を1度、中5日は3度。日本の打者や環境に慣れてきた6月は4戦4勝で木塚投手コーチも「先発陣に説明して日程を組んでいる」とバウアーの意向を加味してローテーションを組んでいることを明かす。

 昨季は勝負どころの直接対決でことごとく敗れ、ヤクルトに優勝を譲った。優勝するために足りないもの。20年のサイ・ヤング賞右腕が身をもって示したのは前回登板だった1日の中日戦だ。6回の味方の拙守連発に感情をむき出しにし、何度も叫んで激怒。「チャンピオン(になるチーム)の野球ができていなかった」と理由を語った。試合は引き分け、抑えの山崎が「彼のためにも勝ちたかった。彼がいないと優勝できない」と語るなど、バウアーはナインにとっても特別な存在だ。

 キーワードは「打倒TGC」。勝負の8月は3チームと6カードが組まれている。バウアーが自在な登板間隔でフル回転すれば、選手らが歩むランウエーは優勝へとつながる。(大木 穂高)

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